Google広告を始めるうえで、絶対に欠かせないのがコンバージョン(CV)の設定です。設定をしないまま配信すると、Google広告は何を成果として学習すればよいか判断できず、広告費を十分に活かせません。
この記事では、2026年版のCV設定の手順を、Googleタグマネージャーの準備からタグの設置、発火の確認まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
※Youtube動画で詳細な画面例も表示してるのでこちらもご参照ください。
1.コンバージョンとは何か
コンバージョン(CV)とは、「広告で獲得したい成果」のことです。店舗集客であれば、具体的には次のようなものがCVとして扱えます。
- お問い合わせの完了
- 予約の完了
- 電話ボタンのタップ
- LINE友だち追加ボタンのタップ
- 資料請求
- 購入の完了
- 来店予約
Google広告では、多くのクリックを集めることよりも、このCVを増やすという考え方が重要になります。近年のGoogle広告はAIによる自動入札が中心で、CVのデータをもとに、どのようなユーザーが成果につながりやすいかを学習していくためです。
逆に、CVが設定されていないと、Google広告はユーザーの良し悪しを判断できません。広告費をかけているにもかかわらず、どのクリック・どのキーワード・どの広告文が成果につながったのかがわからない状態に陥ってしまいます。そのため、Google広告を始めるときは、広告配信を始める前に必ずCV設定を済ませておきましょう。
2.CV設定の全体像
CV設定は、考え方としては次の5ステップに分かれます。実際の操作は、次章以降で順番に解説していきます。
- Googleタグマネージャーの準備
- Googleタグの設置
- Google広告の管理画面でCVの設定
- GoogleタグマネージャーのCVの設定
- 発火の確認
いきなり管理画面でCVを設定したくなりますが、まずはタグを設置するための下準備から進めていきます。
※以降は、実際の管理画面を操作する場面が多いため、動画とあわせて確認すると迷わず進められます。
3.Googleタグマネージャーの準備
最初に、Googleタグマネージャー(GTM)を準備します。
Googleの検索画面で「Googleタグマネージャー」と検索すると、「ウェブとモバイル用のタグ管理ソリューション」が表示されます。これをクリックし、画面右上の「タグマネージャーにログイン」からログインします。
ログインしたら、右上の「アカウントを作成」から新しいアカウントを作成します。設定する項目は次のとおりです。
- アカウント名:会社名
- 国:日本
- Googleや他の人と匿名でデータを共有:チェックは任意
- コンテナ名:自社サイトのドメイン(例:pecolis.com)
- ターゲットプラットフォーム:「ウェブ」を選択
入力できたら「作成」をクリックします。続いて利用規約が表示されますが、日本語の表示がないため言語はEnglishのままで構いません。一番下にあるGDPRの項目にチェックを入れ、再度「作成」をクリックします。
すると、「Googleタグマネージャーをインストール」画面が表示されます。上のタグは「ヘッドタグ内」に、下のタグは「ボディタグ内」に埋め込むタグです。それぞれ右上のコピーボタンでコピーし、テキストアプリ(メモアプリ)などに貼り付けて保存しておきます。あとで使うため、「head」「body」のように名前をつけて区別しておくとわかりやすくなります。
4.WordPressへのGoogleタグマネージャーのタグ設置
保存したタグを、ホームページに埋め込んでいきます。ここではWordPressの管理画面での手順を紹介します。
管理画面の左側にある「外観」から「テーマファイルエディター」を開くと、サイトのソースを確認できます。その中の「_header.php」を開くと、ヘッダー部分が表示されます。設置する位置は次のとおりです。
- ヘッドタグの終了タグ(</head>)の直前に、ヘッドタグを設置する
- ボディタグの開始タグ(<body>)の直後に、ボディタグを設置する
設置できたら「ファイルを更新」をクリックして保存します。
ここで注意したいのが、記述を少しでも間違えると、管理画面が開かなくなったり、ホームページが表示できなくなったりする可能性があるという点です。コードの編集に自信がない場合は、Webデザイナーや、当社のような広告代理店に設置を依頼するほうが確実です。
5.タグが正しく設置されたかを確認する
タグが正しく設置できたかどうかは、「Google Tag Assistant」というツールで確認できます。
※以降はGoogle Chrome限定での話になります。
Googleの検索画面で「Google Tag Assistant」と検索してページを開き、右上の「拡張機能をインストール」をクリックします。「Chromeに追加」→「拡張機能が追加」でインストールされ、ピン留めしておくと常に表示された状態になります。
タグを設置したホームページを開いた状態でピン留めした「Tag Assistant」をクリックすると、設置したGTMのタグが表示されます。ここに表示されていれば、タグが正しく読み込まれている状態です。
6.Googleタグの設置
ここからはGoogle広告の管理画面に戻り、Googleタグを設置していきます。
管理画面で「目標」→「概要」を開き、「コンバージョンアクションを作成」をクリックします。設定画面が開いたら、下のほうにある「通話によるコンバージョン」のチェックは一旦外し、「ウェブサイトで発生したコンバージョン」だけにチェックが入った状態で「データソースを編集」をクリックします。
ウェブページのURLが表示されるので「スキャン」を押すと、現在インストールされているタグ類が表示されます。その中の「Googleタグ」の設定をクリックします。「ウェブサイトで検出されたGoogleタグを使用する」という選択肢もありますが、ここでは「手動でインストールする」を選びます。すると「AW」から始まるタグIDが表示されるので、これをコピーします。
次に、先ほどのGoogleタグマネージャーの画面に入り、作成したコンテナを開いて、以下の手順でタグを登録します。
- 「タグ」を選択し、画面右上の「新規」をクリックする
- 「タグの設定」の右上に表示される鉛筆マークをクリックする
- 「Google広告」の中から、一番上の「Googleタグ」を選ぶ
- 先ほどコピーしたタグIDを貼り付ける
- トリガーは「Initialization – All Pages」のデフォルトのままにする
- タグに名前(例:Googleタグ)を入力して保存する
保存できたら、画面右上の「公開」ボタンを押して公開します。これでホームページにGoogleタグがインストールされた状態になります。
7.CVアクションの設定
Googleタグの公開まで終えたら、先ほどタグIDを取得するために開いたCVアクション作成の画面に戻ります。Googleタグの設置が確認できたら、「保存して次へ」で進みます。
今回はお問い合わせフォームの送信を計測するため「リードフォームの送信」を選び、続いて下の段にある「コードなしで自動的に作成する」を選択します。次に、どのページにアクセスしたらCVとして扱うかを入力します。ここでは、お問い合わせの完了ページのURLを設定します。完了ページのURLは、実際に自分でお問い合わせを送信してみると確実に確認できます。フォームに項目を入力して送信すると、送信前は「contact」を含んでいたURLが、送信完了後は「thanks」のURLに切り替わります。この切り替わったあとのURLが完了ページのURLなので、これをCVの条件として入力します。
そのほかの設定項目は、次のように進めます。
- 一番上の項目は「入札単価の最適化に使うメインアクション」を選択
- コンバージョン名は「リードフォームの送信」とする
- 「すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる」を選び、値段を入力する(例として仮に1万円)
- カウント方法は「初回のみ」にする
- クリックスルーコンバージョンの計測期間を設定する(例:すぐにCVしなくても90日以内に発生すれば計測する)
- エンゲージビュー・ビュースルーの計測期間も同様に設定できる
- アトリビューションは推奨の「データドリブン」のままにする
入力できたら「完了」をクリックします。「保存して次へ」で進むと確認のページが表示され、ここで拡張コンバージョンを有効にできます。お問い合わせフォームは顧客情報を入力するため、「拡張コンバージョンをオンにします」を選択。最後に「同意して完了」をクリックすれば、CVの設定は完了です。
8.発火の確認
最後に、設定したCVが正しく計測されるか(発火するか)を確認します。
設定が完了すると、「リードフォームの送信」という項目が作成されています。この時点ではステータスが「無効」になっていますが、CVが発生してくると変わってくるため、気にせず進めて問題ありません。
発火のテストは、Googleタグマネージャーで行います。
- コンテナの「プレビュー」をクリックする
- ホームページのURL(トップページでOK)を入力し、「リンク」のボタンをクリックする
- タグマネージャーがホームページにリンクされ、「Tag Assistant」の小さなウィンドウが右下に表示される
この段階では、まだフォームの送信完了は発火していない状態です。そこで、実際にお問い合わせフォームをテスト送信してみます。送信ボタンを押してページが切り替わると、フォームの送信完了が「配信されたタグ」のほうに表示されます。これが確認できれば、発火のテストは完了です。
まとめ
今回は、Google広告のコンバージョン設定を、Googleタグマネージャーの準備からタグの設置、発火の確認まで1から解説しました。
今回はお問い合わせフォームの送信完了ページでCVを計測しましたが、購入完了ページや予約完了ページなども、そのURLを条件に設定すれば同じ手順で計測できます。Google広告の管理画面とタグマネージャーを行き来するため、最初は流れを掴みづらいかもしれませんが、ここは操作に慣れていくことで対応できるようになります。
なお、電話ボタンのタップやクリックをCVとして計測したい場合の設定方法は、別の機会に紹介します。まずは今回の手順で、CV設定にチャレンジしてみてください。


2026.07.02

