リスティング広告

クッキー廃止を撤回?!これからどうなる?

2024年7月22日、Googleがサードパーティークッキーの廃止を撤回しました。以前からサードパーティークッキー問題に関していろいろとお伝えしてきました。「最終的に2025年の春ごろ」ということをお伝えしましたが、これを白紙撤回するということです。それでは、今後いったいどうなるのでしょうか?今回は、サードパーティークッキーについてのGoogleのコメントについて詳しくお伝えします。

1.これまでの経緯

これまで、Googleは段階的にサードパーティークッキーを廃止する方針を表明していました。当初は「2022年中に廃止」、その後「2023年の後半」に延期、さらに「2024年の秋」に延期し、最終的に「2025年の春ごろ」という発表が最近あったところでした。

2024年7月22日の発表では、一転して「サードパーティークッキーの完全廃止」ではなく、「新たなプライバシー制御機能をGoogle Chromeに追加する」というものでした。これまでは一貫して「廃止」という表現を使用していましたが、廃止という表現が消え、「新しい機能を追加する」という表現になっています。別の角度・方向に転換した印象です。

2.「新しい機能」を追加とは

ユーザーがGoogle Chromeを使って検索した場合、蓄積されたユーザーの閲覧情報や特性などのデータをもとに、Googleはユーザーが好みそうな情報を割り当てることができます。簡単に言うと、この「割り当てをユーザーがいつでも自分で変更できる機能」を追加する、というもの。

今回の発表は「サードパーティークッキーを規制する当局と今後話し合いを進めていき、将来的には広告業界とも連携して行く」という指針を表明したものです。

3.これまでの状況

これまでは、いわゆる「ユーザーの好み」は個人で変更することはできませんでした。このユーザーの好みに関するデータは個人情報ではないかという論争もあり、このことがGoogleがサードパーティークッキーの廃止表明をしたことにも繋がっています。

今回の新機能追加によって、これが自分で取捨選択できるようになります。逆に言えば「個人情報ではなくなる」ということになり、欲しい情報を選択できる仕組みにするということです。

まとめ

今回の新機能追加とは、Googleの発想の転換とも言えます。ユーザーが広告を表示を受け入れるかどうか、むしろ情報を教えてほしいかどうか、情報を選べるようにする形を取ることで「これは個人情報ではない」という位置づけに方向転換したことになります。

これまでGoogleは、ブラックボックスのようなGoogle独自の「プライバシーサンドボックス」を使い、上手くユーザーの情報をジャンル分けしていく方法でサードパーティークッキー問題を解決する方向に向いていました。ただ、プライバシーサンドボックス自体も個人情報ではないのか?という指摘や、逆に曖昧すぎるといった様々な議論や問題を抱えるなか、廃止する代わりにこのような動きになったと思われます。

Googleとしてみれば、プライバシーサンドボックスにもかなりの投資をしてきたはずですが、新しい発想で路線変更できる、行動力のすごさを今回改めて感じます。

PPC広告の運用を無料で相談する

「現状のWeb集客でいいのだろうか?」とお悩みではありませんか?「獲得単価」だけを見ていてはいけません!運用コストを落とすことで、広告の費用対効果を一気に改善!ペコリスのリスティング広告(PPC広告)の運用を体験してみませんか?


中小企業のスモールスタートを多数支援しているペコリスなら、ネットやパソコンが苦手な方でも簡単にWeb集客を導入できます!


ペコリスのPPC広告をもっと詳しく

コメントを残す

*

CAPTCHA


上