広告の最適化案というのは、キーワードの部分一致の推奨や広告の見出しの追加案など、Google広告から送られてくる「こうすると良いですよ」という設定に対する提案です。今回は、このようなGoogleからの通知にどう対応すればいいか、ご紹介していきます。
1.広告の最適化案って?
最初にお伝えしたように、Google広告からはさまざまな設定に対する最適化案がたくさん送られてきます。
代表的なもの
・キーワードの部分一致化
・広告の見出しの追加
・広告の自動化 (コンバージョンの最大化への変更提案 など)
このGoogleからの提案を採用していくと、「最適化スコア」が上がって行くシステムになっています。
2.スコアは高いほど良い?!
一般的にスコア、と言われるものは高いほど良いものです。
みなさんも、最適化スコアを上げるためにはGoogleの提案をすべて採用すればいいのではないかと思うかもしれません。スコアが上がるのは良いことなのですが、注意すべき点もいくつかあります。
3.注意して採用したい提案
予算の増額
より広告の表示回数を上げるための予算の増額を提案されることがあります。表示回数を上げるための正当な提案ですが、これを採用することで予算が大幅に上がり、予想外の出費になってしまうこともあります。採用する場合は、予算の増額が本当に必要か、増額をしても大丈夫なのかを検討してから採用しましょう。
キーワードの部分一致への変更
現時点で完全一致やフレーズ一致で設定されている場合に、キーワードの部分一致への変更を提案されることがあります。部分一致の場合、かなり幅広い範囲のキーワードに広告が表示されてしまうので、コントロールが難しくなります。
たとえば腰痛というキーワードの場合は、部分一致に変更すると、腰椎・椎間板ヘルニア、狭窄症などの腰痛に関連するキーワードも拾っていきます。弊社のやり方の流れでは、腰痛で検索している人に腰痛の症状のページにランディングしてもらうのが理想です。部分一致では、狭窄症で検索しても腰痛のページにランディングしてしまう可能性が出てきてしまうのです。部分一致への変更を採用するかどうかも、よく検討してみてください。
ディスプレイネットワークへの出稿
設定を少し変更するだけで、検索型広告をディスプレイ広告に一緒に出稿できるようになります。検索型広告だけを出していたつもりが、知らない間にディスプレイ広告にも出稿していた、ということもあるのです。
動的検索広告の作成
■動的検索広告:
検索語句に応じてGoogle広告のシステムが自動的に広告文を作成する
自動で広告文を作成してくれるなら良さそうなものですよね。広告文のクオリティーや実際のニーズとのズレなど、残念ながら現時点では十分ではありません。この提案も注意が必要です。
3.最適化案とは広告をより多く出すための提案
実際の広告運用というのは、お客さまのニーズに合わせて運用するものです。
一方で、Googleが提案する最適化案というのは、あくまでもより多くの広告を出すためにはどう改善するのが良いのかという提案です。必ずしも広告をより多く出すことがお客さまのニーズであるとは限りません。また、広告をたくさん出したからといって成果が必ずあるというものでもありません。
まとめ
提案を採用することで最適化スコアは上がっていくので、最大スコアを目指したくなるかもしれません。ただ、たとえ最大スコアになってもそれがお客さまにとって1番良い最適な設定とは限りません。あくまでも、お客さまの求めるものに合う提案を採用して、より要望に合わせた設定をするのが本来のやり方のはずです。
ただ、どんな最適化案が適切かを判断するのは、経験がないとなかなか難しいところでもあります。そんな場面にこそ力を発揮するのが、弊社のような経験やデータの蓄積がある専門家、広告の運用会社です。判断に迷う場合は相談してみましょう。あるいは運用を任せているところがあるなら、どんな提案を採用すべきか適切に判断していってくれるはずです。