広告を掲載する側は、いかに上手にユーザーに広告を届けるかを日々考えています。ところが、ユーザーの中には「広告が煩わしい」と感じている人がいるというのも事実。確かに子どもの頃にテレビを見ていて、ちょうど良いシーンでCMになってしまうとがっかりしたものですよね。ただ、広告の違った一面を知ると見方も変わってくるかもしれません。今回は、Google広告の裏側、意外な一面を大公開します!
1.Googleの1番の収入源は「広告」
2023年度のGoogle広告の総売上は3,056億米ドル、日本円にして47兆9,400億円です。もはや異次元の金額ですね(笑)。ちなみにトヨタは45兆円。この約48兆円のうち、およそ総売上の77%に当たる37兆3,000億円が広告による売上です。
2.日本でも飛躍的に伸びているインターネット広告
日本でもインターネット広告の伸び率は飛躍的に伸びています。2021年、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのいわゆる「4マス」の合計をインターネット広告が追い越しました。もはやテレビCMよりも、インターネット広告のほうが広告費の総額としては圧倒的に多くなっているのです。2023年現在では、テレビ広告費の約2倍までになりました。
3.Googleの利益はどう使われている?
検索エンジンの開発
「Yahoo!派だから自分は関係ない」という人もいるかもしれませんが、Yahoo!検索エンジンの中身は、実はGoogleのアルゴリズムです(笑)。スマホ用OS「アンドロイド」も、実はGoogleが開発したものです。
デザインや使い勝手などが人気のiPhoneですが、金額的には手軽とは言えません。Googleは、スマホの中身(OS)だけを作り、オープンソースという形で無償で提供しています。中身をアンドロイドにすることで、メーカー側はスマホの外側だけを作ることでスマホを作ることができるのと、OS・ソフト開発費を大幅に抑えることで利益を上げることができます。さらにアンドロイドで統一されていることで、ユーザー側も毎回機種を変えるごとに違う使い方を覚える必要がなくなります。オープンソースにすることで、利便性の高さも実現しているのです。
海底ケーブルの新設
2024年には、日本とアメリカの間に敷かれている海底ケーブルを、新たに引き直す予定。これには1,500億円が投資されます。
AIの開発
最近ではAIの開発競争が激しくなってきていますが、Googleは15.4兆円を投資しています。
4.広告の利益は実はユーザーに還元されている?!
実は、このようにGoogleが先進的な取り組みに投資をすることで、私たちの生活がものすごい早さで便利になってきているのです。
たとえばテレビの広告もそうです。「煩わしい」と思っていたCMの広告料は番組の制作費になり、お金のかかる面白い番組がたくさん製作されました。ある程度の年代には懐かしい「アメリカ横断ウルトラクイズ」という番組は、制作費が1番かかっているクイズ番組としてギネスブックに載っています。
広告というちょっと煩わしい存在によって、生活に密接に関係のある便利なものが支えられています。そう考えると、広告の見方も変わってくるのではないでしょうか。
まとめ
みなさんは、広告の起源はいつごろだと思いますか?
調べみてると、世界的な起源は「5000年前のバビロニアで発明された」のだそうです。日本では「約1,300年前の奈良」。これほど長い間、人類は「広告がウザイ」と思ってきたのかもしれませんが、その小さな1歩が積み重なって時には大きなお金を生み出したり、時には社会に便利なものを提供したりしてきたのでしょう。
現代では無料でインターネット検索ができますが、Googleの存在がなければ、もしかしたら「検索1回 100円」という時代だったかもしれませんね!