2025年は、Google広告を運用している人ほど、これまでのやり方が通用しなくなったと感じた年だったのではないでしょうか。
機能はどんどん進化しAIも確実に賢くなっていく一方で、「広告を出せば反響が取れる」という時代ではなくなりました。
2025年のGoogle広告を一言で表すなら、「簡単な広告運用が終わった年」だったと言えると思います。
本記事では、「2025年のGoogle広告のトレンド総まとめ」というテーマで整理し、以下の3点を実務目線で解説していきます。
- 2025年に何が変わったのか
- なぜGoogle広告は難しくなったのか
- それでもGoogle広告がオワコンではない理由
1.P-MAX
2025年を象徴する存在として、まず挙げられるのが P-MAX です。
正直なところ、P-MAXで大きくつまずいた方も多かったのではないでしょうか。実際、私たち自身も悪戦苦闘しました。
- CVはついているのに、実際の成果につながらない
- 細かいコントロールができず、不信感を持ってしまった
- 一度試したものの、すぐにやめてしまった
こうした声は、2025年を通して非常によく耳にしました。
ただし、ここで重要なのは、GoogleがP-MAXをやめる気配はまったくないという点です。
むしろ、P-MAXはGoogleが最も力を入れている広告戦略だと感じています。
その理由の一つが、P-MAX自体の進化です。以前はブラックボックスと言われていましたが、現在では以下のような制御が可能になっています。
- 検索語句の除外
- ブランドワードの制御
- 特定URLの除外
- プレースメントの除外
運用者が方向修正できる余地は、明らかに増えてきています。
さらに、P-MAX向けのクレジットキャンペーンなども実施されており、これは「一度うまくいかなかった人にも、もう一度試してほしい」というGoogleからのメッセージだと感じています。
とはいえ、現時点ですぐに積極活用できるかというと、まだ慎重にならざるを得ないのも事実です。
ただし、Googleが今後の主軸として考えている広告である以上、今後も改良やアップデートは続いていくと考えられます。
2.自動生成アセットから「AI-MAX」の時代へ
2つ目は、自動生成アセットから AI-MAXの時代へ という流れです。
2025年は、単に広告アセットを自動生成するだけでなく、広告運用全体をAIが支援する時代に入ったと感じています。
- 広告文の生成
- 見出し・説明文の組み合わせ
- 配信面の最適化
- 入札調整
これらを、人が細かくコントロールしなくても、AIが自動で調整してくれる環境が整ってきました。
ただし、ここで勘違いしてはいけない点があります。
AIが担うのは、あくまで 配信の最適化まで だということです。
- 誰に売りたいのか
- 何を強みとして伝えるのか
- 何をCVと定義するのか
これらを決めるのは、今も変わらず人の役割です。
2025年は、AIが仕事の中でより身近な存在になり、AIを使える人と、まだ触れていない人との差が、はっきりと表れた年だったと言えるでしょう。
3.CPCの高騰
3つ目のトレンドは CPCの高騰 です。
2025年によく聞かれたのが、「Google広告はオワコンなのでは?」という声でした。
結論としては、Google広告はまだ使えると考えています。
ただし、簡単に成果が出るものではなくなったのも事実です。
理由はシンプルで、広告を出す競合が年々増えているからです。
かつてはHPについて競合も少なく、広告を出すだけで一定の反響が取れる時代がありました。
しかし現在は、広告設定や訴求内容、HPといった内容を丁寧にブラッシュアップしなければ、成果につながらなくなっています。
2025年は、「出せば終わり」の時代が完全に終わった年だったと言えるでしょう。
4.AIの学習の偏り
4つ目は、AIの学習の偏りです。
成果を左右するのは、CVデータの精度だという話です。
2025年のGoogle広告では、AIがCVデータをもとに配信やターゲティングを最適化します。
ここで重要なのは、AIは正しいかどうかではなく、与えられたデータを信じて学習するという点です。つまり、CVデータの精度が低いと、AIの学習自体がずれていきます。
実際に多く見られたのが、次のようなケースです。
- 質の低い問い合わせをCVとして計測している
- 成約につながらないアクションをCVに含めている
- タグの誤作動や重複計測が起きている
マイクロCVを含める必要があるケースもあり、設計は簡単ではありません。
しかし、AIは与えられたデータをもとに「これが正解だ」と判断し、配信を寄せていきます。
その結果、ターゲティングのズレや意図しないユーザーへの配信、成果が悪化している理由が分からないといった状況が起こりやすくなります。
問題なのはAIではなく、学習させるデータのズレです。
どれだけ優秀なAIでも、材料が間違っていれば最適化はずれてしまいます。
2025年は、AIの設定以上に、CVデータを正しく渡せているかが成果を左右した年だったと言えるでしょう。
5.広告設定とLP改善はセットで考える時代
5つ目は、「広告設定とLPはセットで考える」という点です。
クリック単価(CPC)が上がる中で、広告だけを頑張っても限界があります。
CVレートが低ければ、どうしてもコストはかかってしまいます。
「広告は悪くないのに成果が出ない」という場合、原因がLPやオファー、動線、CVポイントなどの要因にあるケースも少なくありません。
2025年は、広告と同時にHPを改善できたかどうかで、成果が分かれた年だったとも言えます。
特に、競合他社と比べて、
- 分かりやすい強みがHPで表現できているか
- 価格が大きく乖離していないか
この2点は、集客に大きく影響していました。
結局のところ、ユーザーが求めているものを、適正な価格で提供できているかに尽きるのかもしれません。
まとめ
2025年に成果を出した人の共通点は、下記3点と非常にシンプルだったと感じています。
- Googleの進化を前向きに受け止めた人
- AIに任せる部分と、人が考える部分を分けられた人
- 広告とLPを一体で考えられた人
「当たり前のことを、当たり前にやった人」という印象が強い年でした。
2026年は、さらに競争が激しくなるでしょう。しかしその分、自社の商売や広告マーケティングにしっかり向き合っている人は、まだまだ勝てると感じています。
P-MAXやAI-MAXなど、AIとの融合は今後も進んでいきます。その進化を楽しみつつ、広告戦略だけでなく、提供するサービスや商品そのものを磨き続けることが重要です。
どれだけ優れたマーケティングを行っても、体験が良くなければリピートは生まれず、CPAも下がりません。
マーケティングと実務の両方を大切にしながら、2026年も取り組んでいければ良いのではないでしょうか。


2026.02.12
