広告文の中に「開業から〇〇年」や「延べ〇〇人のお客様を施術」といった、その都度変わる数字を入れたいと思ったことはありませんか。
ただ、例えば広告が100個ほどある場合、全ての数字を更新するのはどうしても手間がかかり、面倒に感じてしまいます。
しかし、「広告カスタマイザ」を利用すれば、たった1箇所の設定を変えるだけで、すべての広告の該当箇所を一括で変更できます。
今回はこの広告カスタマイザについて、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。
1.広告カスタマイザとは
広告カスタマイザとは、広告文の一部を自動で差し替えられる機能のことです。
Google広告では、見出しの中に「変数」を設定できる仕組みが用意されています。
例えば、
- 開業◯◯年の安心実績
- 延べ◯◯人以上を施術
- 年間◯◯件以上のご相談
といったよく見かける文言があります。
このような数字を一つ一つ手動で更新することなく、一括で差し替えることが可能になります。
2.カスタマイザ属性の設定方法

設定方法として、まず Google広告の管理画面で「カスタマイザ属性」というデータを登録します。
「ツール」→「ビジネスデータ」→「広告カスタマイザ属性」と選択します。

このカスタマイザ属性の中に、「開業年数」「延べ施術人数」「年間の相談件数」といった項目(入れ物)を用意します。※今回は例として「開業年数」を使用。

次に、開業年数が10年としたい場合は、アカウントの値に「10」を入力します。
一方、広告文には見出しに少し特別な書き方をします。
半角で「 { 」を入力すると、カスタマイザーの変数一覧が「 {=CUSTAMIZER.開業年数} 」と表示され、それを埋め込みます。
具体的には、下記のように設定します。
- 開業{=CUSTAMIZER.開業年数}年。口コミ評価4.8
- 延べ{=CUSTAMIZER.延べ人数}名以上を施術
このように設定すれば、カスタマイザ属性の数値を変更するだけで、すべての広告へ一括で反映される仕組みになっています。
3.数字以外の応用パターン
カスタマイザは数字だけでなく、文字も入れ替えることができます。

データの種類は「テキスト」「数値」「価格」「割合」の4つが設定可能で、用途に応じて最も適切な種類を選んで登録します。
たとえば、プレゼント内容が変わる場合には、カスタマイザ属性で「景品」という項目を作り、「クオカード」や「ギフト券」といった文字に入れ替えて広告を作成することができます。
また、ほかの機能として、検索されたキーワードを挿入する「キーワード挿入機能」や、セールの終了日などで日数が自動的に減っていく「カウントダウン機能」なども組み合わせて利用できます。
4.運用における注意点
まず注意したいのは、「カスタマイザ属性の更新忘れ」です。
「開業◯◯年」が古いままだと、「まだ2年目なの?」と誤解される可能性がありますし、「延べ◯◯人」の数字が長期間変わらない場合も、「お客さんが来ていないのかな」とネガティブに受け取られてしまうことがあります。逆に言えば、数字を定期的に更新していけば、「勢いのあるお店だな」というプラスのイメージを持ってもらいやすくなります。
もう1点気をつけたいのは、「文字数制限」です。

カスタマイザの「値の数」が長すぎると、広告文全体が文字数オーバーになり、配信されなくなる可能性があります。
商品名やサービス名が長い場合には、略称を別で用意し、短く調整しておくと安心です。
まとめ
今回は広告カスタマイザの設定について解説しました。
広告文を更新する作業は手間がかかるものですが、この機能を使えば簡単に更新できるようになります。
まずは「開業年数」「延べ施術人数」「キャンペーン期限」といったシンプルな部分から始めてみると良いでしょう。
慣れてきたら「カウントダウン」や「ロケーション」など、その他の機能もぜひ試してみてください。
広告としての説得力が確実にアップしますので、ぜひこの機会に広告カスタマイザを活用してみてください。


2025.12.25

