Google広告に消費税はかかるのでしょうか?
1. 消費税はかかる!
結論から言うと、Google広告に消費税はかかります。
「Yahoo!プロモーション広告」は、オーバーチュア(Overture)広告時代から消費税がかかっていましたが、Google広告は2019年4月以降、消費税がかかるようになっています。
オーバーチュア広告とはオーバーチュア株式会社が運営していたもので、同株式会社が2009年にヤフー株式会社と合併して「Yahoo!リスティング広告」になりました。さらに2013年以降「Yahoo!プロモーション広告」として提供されています。
2.以前は消費税がかからなかった?!
ただ、「実質」Google広告には消費税がかかっていない時期がありました。以前はリバースチャージ方式という方法を取っていて、広告主が消費税を支払う仕組みでした。つまり消費税はかかるということなのですが、これには条件付きで例外がありました。「ただし、広告を使っている企業の売上のうち、課税売上げの割合が95%以上の場合には消費税は免除される」という但し書きが表記されていました。
小売り業やサービス業など、ほとんどは課税売上げになります。ほとんどが免除される対象になるため、実質は消費税がかからなかったということです。
3.なぜ現在は消費税がかかるの?
当時、Google自体が日本法人ではありませんでした。
拠点は定かではありませんが、日本への広告サービス提供はアジア太平洋エリアを統括する会社が行っていました。海外の企業ということもあり、Googleに対する消費税の支払いは行われていませんでした。
海外法人であれば、基本的に日本に納税する義務はありません。ただ、サービスを使う日本の企業はGoogleに広告費を支払うため、本来は日本の市場に還元される消費税が発生していませんでした。インターネット企業の急激な成長で法的な対応が追い付いていなかったという背景もあり、法的な整備の動きになっていったのだと思われます。
2019年の4月にGoogle日本法人(合同会社)が立ち上がり、これ以降は消費税を実質支払うということになっています。
4.広告主には厳しい10%
現在の消費税は10%ですから、広告主からしてみれば広告費が1割増し、あるいは以前の広告費の9割でやりくりしなければならないということになります。10%というのは大きな負担にはなりますが、これは支払わなければならないものですから対応していくしかありません。今後もいろいろな変更や改善が行われることが予想されるので、その都度うまく対応していきましょう。