googleアナリティクスは無料で使えて、しかもサイトのデータを隈なく集めてくれる優れものです。しかし、その機能は多岐に渡っているため、使い慣れない人にとっては一体どこを見れば良いのか良くわかりません。
そこで今回は、アナリティクスを使って皆は何を見ているのか?そしてそのデータをもとにどんな行動を起こしているのか?を交えながら、Googleアナリティクスの使い方を説明したいと思います。
アナリティクスで何を見てるの?
アナリティクスの使い方の前に、ご自身のサイトを見つめてみるとこのような疑問が湧いてこないでしょうか?
- うちのサイトってどれくらい見られているのかな?
- どうやってウチのサイトに来てるのかな?
- どのページがよく見られてるのかな?
僕がよく気にするのはこの3つです。サイト全体でどれくらいの人が訪れているのかということと、その人たちがどんな経路でサイトに来たのか。そしてどのページがよく見られているのかということです。
1.サイト全体のセッション
サイト全体でセッション数(訪問数)がどのように変化したかを見ています。
閲覧するページ:ユーザー>概要
変化を見るので過去30日とその前の30日というように、期間で比較することが多いです。前月に比べてセッションが増えたか減ったか?を見ています。何か対策をした時は、その前後でサイト全体のセッションがどのように変わったか?を見ています。
対策をした後に、全体のセッションが増えていれば成功。減っていたり変わっていなければ違った施策を検討するといった具合です。
時々、期間を2年くらいに伸ばしてセッションの変化を見ることがあります。サイトが育っているか停滞しているかを判断するためです。セッションが右肩上がりに上がっていればサイトは成長している証拠です。逆に下がっていたり、同じセッション数のまま横ばいになっている場合は、成長できていないという判断になります。
僕は、アナリティクスのスマホアプリをインストールし、期間を「日単位」にしています。アプリを開けば現時点でのセッション数をチェックすることができます。さらにスマホの場合は1日前、2日前のデータに移動しやすいので、直近のセッション数がどのように変わっているのか逐一確認できます。
毎日アプリで見ていると、1日のおおよそのセッション数がわかってきます。そして週末はセッション数が上がる、もしくは下がるといった傾向も見えてきます。自分のサイトがどの曜日にニーズが高まるのか?を理解しておくと、ブログのリリースはニーズが高まる前に行っておいた方が良いですよね。
曜日による訪問数の増減は、1日単位でなくても期間を伸ばせばわかりやすいですね。折れ線グラフの窪みを見ればセッションの少ない日がわかるので、曜日ごとの傾向を見やすいと思います。
2.集客の参照元
どうやってサイトにたどり着いたのかを見ています。
おおよそはGoogleのオーガニック検索が多いと思いますが、リスティング広告など有料広告を利用している場合には、どの広告から訪問数がどれくらいあるのかを調べることができます。
閲覧するページ:集客>すべてのトラフィック>参照元/メディア
昔は、どんなキーワードで検索されて訪問につながったのか?ということまでわかっていたのですが、今は残念ながら見ることができません。自然検索に関する詳しい情報は、サーチコンソールとアカウントを連結することで情報を得ることができますが、ここで主に見ているのは、facebook、Twitter、関連サイトからの流入がどれくらいあるのかを見ています。
サイトの運用とともにSNSを運用している方も多いのではないでしょうか。その投稿からどれくらいサイトに流れているかチェックしています。その他にエキテンなどの地域ポータルサイトやアットコスメ、ホットペッパーといったポータルサイトからの流入数をチェックし、各サイトの集客効果を見ています。
流入経路が少ない、流入数が少ないといった事実がわかります。外部サイトから経路や投稿内容、外部サイトの内容を改善してどのように数値が変化したのかを確認します。
治療院さんの場合は、エキテンからの流入数を確認することが多いのではないでしょうか。
3.サイトコンテンツ
どのページがよく見られているのかを見ています。
アナリティクスの機能の中で、僕はこの機能を一番よく使っています。
閲覧するページ:行動>サイトコンテンツ>すべてのページ
どのページのセッションが多いかを見ることで、サイトのニーズがどこなのか?がわかります。ニーズの高いページは時間をかけてしっかりと改善します。多くの人が気になるページを丁寧に作りあげることができれば、納得してコンバージョンに繋がりやすくなります。
サイトでよく見られるページといえば「料金ページ」です。料金について丁寧に説明がないと、不安材料となり離脱につながります。このようにセッションの多いページが見つかれば、どこから改善していけば良いかを見つけることができます。
極端な例を挙げれば、月に1回くらいしかセッションのないページをいくら作り込んでも効果はほとんどありません。そのサイトの中で一番セッションが集まっているページを改善することで、サイトに訪れた多くの人に訴求することができます。
また、サイト内にブログを書いている場合には、どの記事が人気だったのかを見ます。また、市場のニーズを見るという意味もありますが、競合性が低くて自分のサイトの記事が上位に表示されやすく、多くのセッションを生んだというケースもあります。
どちらにせよ、どのような記事で多く流入が発生しているかを見ることで、深堀りすべき記事の方向が見えてきます。ニッチなワードであっても、必要な情報が必要な人に届くことは大切なことです。
サイトコンテンツの流入数を見ながら、自分のサイトの武器が何なのか?どのページを大切にしなければならないのか?を知ることができます。
まとめ
アナリティクスのたった3つの抑えどころはいかがでしたでしょうか?大切なのは、細かい数値を追いかけたり、テクニカルな使い方をするのではなく、サイトの現状を知り、改善するための材料を確認するという使い方が基本です。
サイトへの訪問数が伸びているか?減っているか?どこからの訪問が伸びたのか?減ったのか?どのページがよく見られているのか?改善した結果どうなったのか?を調べてサイトを改善していく。まずはそのような使い方が良いのではないでしょうか。