リスティング広告

Google広告のAI画像生成ツール「アセットスタジオ」を解説!

最近、Google広告に「アセットスタジオ」という新機能が追加されました。これは生成AIを活用し、画像や動画を自動で作成できる便利なクリエイティブツールです。これまで「素材が用意できず、広告が出せない」とお困りだった方にとって、大きな助けになるはずです。

この記事では、アセットスタジオの基本的な使い方から、効果的なプロンプトの書き方まで、わかりやすく解説します。

1.アセットスタジオとは

アセットスタジオは、Google広告に内蔵されたクリエイティブツールで、バナー広告や動画広告の素材をAIで自動生成できます。写真や動画の素材が手元にない場合でも、プロンプトを入力するだけで複数のデザイン案を提案してくれるため、デザイナーがいなくても広告作成が可能です。「素材が足りない」「すぐに広告画像を用意したい」といった場面で、非常に役立つツールです。

2.使い方と画像生成の手順

ここからは、「画像生成」機能を使って、実際にどのように画像が作られるかをご紹介します。

アセットスタジオを使うには、まずGoogle広告の管理画面を開き、「ツール」メニューをクリックし、サブメニューの「アセットスタジオ」を選択します。すると、画像や動画を生成できる専用の画面が表示されます。

画像生成画面を開き、画面右上のプロンプト欄に、生成したい画像の内容を文章で入力し、「生成」をクリックすると、1分ほどでAIが画像を作成してくれます。以下のようなプロンプトを入力してみました。

『治療院の男性の先生が女性の患者さんの腰痛を改善するために腰を施術している姿。治療院の中のベッドの上で腰を指圧している』

この結果、生成された画像では、想定と異なり外国人モデルが使用されていました…
日本人を想定していた場合は、「日本人のモデルで」など、より具体的な指示を忘れずに加えることが重要です。また、生成される画像は複数のバリエーションが提示されるため、その中からイメージに合ったものを選ぶこともできます。

続いて、先ほどのプロンプトに以下の内容を追加して再生成してみました。

『施術を行なっている先生も施術を受けている女性も日本人にしてください。施術を行なっている先生は施術着を着ているイメージです』

すると、イメージにかなり近い画像が生成されました。このように、プロンプトを少しずつ調整して理想の画像に近づけていくことが大切です。一度で完璧な画像ができることは少ないため、根気強く試行錯誤しながら調整していきましょう。

3.プロンプト作成時の5つの注意点

AIで広告用の画像を作成する際は、プロンプトの質が仕上がりに大きく影響します。特に以下の5つのポイントを意識することで、イメージに近い画像が得られやすくなります。

これら5つのコツを意識することで、より効果的なプロンプトが作成できます。

①「目的」を明確に言語化する

まずは「この画像で何を伝えたいのか」をはっきりさせましょう。AIは目的の文脈を理解して出力を調整するため、「広告の目的」や「ターゲット層」を明示することが重要です。

例:
・Google広告用のバナーに使う
・整体院の信頼感を伝えたい
・30代女性に向けた上品で清潔な印象

②「構図・被写体・背景」を具体的に書く

抽象的な表現ではAIに意図が伝わりづらいため、登場人物・背景・空間構成などを細かく指定します。

悪い例:
・清潔感のある整体院の広告用画像

良い例:
・整体院の受付カウンター
・白とベージュを基調にした清潔な院内
・スマートな女性スタッフが笑顔で来院者を迎えている

構図を具体的に描写することで、AIが「広告に使いやすい構図」を理解できます。

③「トーン」と「カラー」を言語化する

広告の画像には「雰囲気」も大切です。AIに任せると色味がバラバラになりがちなので、希望する印象やブランドカラーを指定するのが効果的です。

例:
・白と水色を基調にした信頼感のある医療広告
・パステルカラーでやさしい印象のこども英会話教室

「何色でどんな気持ちを与えたいか」を一文でまとめるのがポイントです。

④広告として使うことを明記する

「広告に使う」ことを明記すると、余白や文字配置を考慮した構図で生成されやすくなります。

例:
・スマホ画面で見やすいシンプルな背景
・バナー広告用に中央に余白を取り、上部にキャッチコピーを入れられる構図

「どこに文字を置きたいか」も含めて指示をすると、編集しやすい素材が得られます。

⑤「禁止したい要素」を明示する

AIはときどき、広告に不向きな要素(過剰な表情や医療的な描写)を含めてしまうことがあります。避けたい要素は事前に明示しましょう。

例:
・注射器・血液・手術などの医療描写は含めない

これら5つの注意点を意識してプロンプトを作成することで、AI生成の精度がぐっと高まります。

4.プロンプト例と生成結果

前章で紹介した5つのポイントを踏まえたプロンプトの具体例と、その生成結果をご紹介します。文章よりも、箇条書きの形式にした方がAIには伝わりやすく、実際の出力精度も上がる印象です。

たとえば、以下のようなプロンプトを入力しました。

目的:整体院のGoogle広告用画像
ターゲット:30〜40代女性、信頼感と清潔感を重視
内容:白い受付カウンターで笑顔の女性スタッフが来院者を迎える
構図:上部に文字を入れる余白を残した横長構図
雰囲気:明るい自然光、白とベージュを基調に上品で落ち着いた印象
禁止:肌を露出させない

こちらのプロンプトをもとに生成された画像がこちらです。

また、「日本人」と指定するのを忘れてしまいました!
生成されたバリエーションの中には日本人に見えるモデルも含まれていました。どうやら、直前に生成した画像のテイストが多少反映されているようにも感じられます。

一回のプロンプトで理想の画像が完成するとは限りませんが、少しずつ調整を重ねながら近づけていく過程も、アセットスタジオの活用ポイントです。ぜひいろいろなパターンで試してみてください。

まとめ

アセットスタジオは、素材がなくても広告画像をAIで手軽に作れる便利なツールです。プロンプトを工夫すれば、理想に近い画像を効率よく作成できます。ぜひ今回のポイントを参考に、実際に使ってみてください。

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