リスティング広告の最終的な目的は、コンバージョンの獲得ですね。
目指しているのは決まった予算の中で、できるだけ多くのコンバージョン数の獲得です。コンバージョン数の最大化の機能を使えば、成果を重視する入札を自動で行ってくれます。今回は、このコンバージョン数の最大化についてご紹介していこうと思います。
1.コンバージョン数の最大化ってなに?
コンバージョン数の最大化とは、以前にもご紹介した自動入札機能の1つです。
予算内でかつ予算を最大限使ってコンバージョン数が獲得できるよう、自動で入札単価を調節してくれる、というものです。蓄積されたデータから、広告が表示されるたびに最適な入札単価を算出し調整してくれます。
人間が分析できないようなデータなども分析してくれ、いろいろな要素を検討しながら手動で設定する労力を減らすことができるので、より良い効果が期待できます。その分の労力を戦略やクリエイティブの作成に当てることもできますし、別の機能を使用するためのデータとしての蓄積にもなります。
2.具体的には?
それでは具体的に考えてみましょう。
例えば、1日のキャンペーン予算を2万円に設定したとします。
コンバージョン数の最大化を設定することで、毎日2万円分の広告を配信しつつ、その上でコンバージョンがなるべく多く獲得できるように入札単価を自動で調整してくれます。過去のデータや情報から調整するため、一定期間(通常およそ2週間程度)は学習期間が必要になるので、キャンペーンの設定をなるべくシンプルにしておくとデータが取りやすくなるでしょう。
3.こんな時はどうなる?
便利な機能ですが、「実際にはどう使えばいいの?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。とにかく、設定予算を最大限に使ってコンバージョン数をできるだけ獲得したい、という場合には、このコンバージョン数の最大化機能を試してみるのは1つの方法です。
ただ、コンバージョン数の最大化はキャンペーン予算を使い切るように調整するもので、クリック単価の上限などは設定できません。もし、CPAやROASなどの目標数値がはっきりしている場合は、コンバージョン数の最大化では目標金額を上回ってしまう可能性があります。その場合は、目標コンバージョン単価制や目標ROAS制を使う方がいいでしょう。
4.まとめ
コンバージョン数の最大化は便利な機能ではありますが、他の自動入札機能と同様に、一定期間のデータの蓄積がないとなかなか本来の効果が確認できません。データが蓄積されるまではしばらく様子を見てみましょう。
また、クリック単価が急激に上がってしまったり、他の入札機能から切りかえた時に逆にコンバージョン数が減ってしまうということもあります。コンバージョン数の最大化を設定しただけで全てがうまくいくとは限らないので、デメリットも理解した上で上手に運用できるといいですね。