今回は、ネット上では測れないオフラインのコンバージョンについてご紹介します。
1.web上で測定できないコンバージョン
コンバージョンの中には、売上に直結するような指標でもネット上では測れないものがあります。
例としては下記のようなものが挙げられます。
実店舗を持つサービス
来店者数・来店後の購入額
→クーポンをweb上で発行し、利用者と紐づける。
購入・申し込みがオフラインのサービス
・web見積もり後の購入(保険など)
・問い合わせからの購入(不動産など)
→顧客情報と広告データを紐づけする。
電話問い合わせが多いサービス
電話による問い合わせ数
→電話のトラッキングサービスの利用 など
この種類のコンバージョンは測定されていないことも多く、他のデータを紐づけするなどしてデータとして管理できる状態にする必要があります。広告測定ツールを使う、自社の顧客管理システムとGoogle Analyticsを連携する、などやり方はいろいろありますが、測定ツール会社に問い合わせてみたり、専門家に「顧客の情報をGoogle Analyticsにインポートしたい」と相談してみるといいですよ。
2.電話コンバージョン
ここ最近ではスマホ利用が当たり前になり、業種によっては、PCで広告を出すよりもスマホで広告を出した方が電話の問い合わせが増える場合があります。スマホでは電話番号をタップするだけで電話がかけられるため、電話がしやすく気軽に電話をする、というケースが増えています。
Web経由のコンバージョンが少ない場合でも、電話での問い合わせがあるということはあり得ます。ホームページをPCやタブレットで見て、その番号を見て電話をするという流れでは、web上でのタグで測定ができないので、この部分だけで効果を決めてしまうと、実情と合わない場合もあり得ます。スマホでの番号をタップした回数を測定できるコンバージョンタグを利用したり、特殊な番号を発行して電話回数を測定するツールを利用したりもできるので、精度を高める場合には様々な方法も検討しましょう。
このように、ネットやスマホの普及でユーザーがサービスや商品にたどり着く手段は多様化しています。時代の流れや実情に合わせて、本当に自分にとって必要な効果を数値化できるような方法で広告の効果を測れるのが理想です。まずは準備の段階で何が自社にとって適しているのか、検討してみるといいかもしれません。