1.事前に項目を決める
広告の改善に、とにかく色々試してみるのは大事です。
ただ、やみくもに試すだけでは無駄が大きくなってしまいます。
効果改善によく使われる手法には「A/Bテスト」というものがあります。
「同時に複数の広告パターンを試して、1番良かったものを採用していく」という方法です。パターンを決めてしまうのではなく、すべてを試しながら最適な広告を見つけ出していきます。
すべてを試しながらとは言っても、何の根拠もなく、とりあえずどれでも試すということではありません。的外れな広告や、理由もわからず数値だけ上がり何回も同じようなテストが繰り返される、というようなことを避けるためにも、テストをする際には以下のようなことを決めて行うのをお勧めします。
このテストで明らかにしたいこと
例えば・・・
商品の特徴の中で1番ユーザーにグッとくる訴求軸を決めたい
(商品の良さ?価格?満足度?どの年代に人気なのか?)
テストしたい箇所
例えば・・・
キャッチコピー(それ以外の要素は変えない)
テストによって効果を上げたい指標
例えば・・・・CVR(コンバージョン率)
これらが決まっていれば、きちんとしたテストができます。
また、テストしたい箇所、例えばキャッチコピーの効果の高いものがわかったら、他の要素(背景画像、値段の有無、言い回しなど)もテストしていきます。効果を上げたい指標があらかじめ決まっていれば、テストで使う広告も決めやすくなるのです。
A/Bテストをする頻度については複雑な統計学上の数式もありますが、web上で「信頼度判定ツール」などもあるので、使ってみるといいかもしれません。
2.同時にいろいろやろうとしない
効果を改善したいと思ったとき、いろいろな改善策を一気にやってしまいたい、と思うかもしれません。改善の機会が1度しかない、というわけではなく、何度も効果測定と改善を行うのであれば、一気にやろうとするのは避けた方が無難です。
複数の改善を同時にやってしまうと、どの改善策にどれぐらいの効果があったのかが分からなくなってしまいます。1番は、1つずつ試していき、その効果を判断して新しい施策を試していくことです。ただ、それにはそれなりの時間がかかります。やむをえず並行していく場合は、お互いに影響してしまうようなテストは避けるといいですね。
3.あきらめずに、とにかく試す
効果改善にA/Bテストはぜひやってほしいテストです。
広告を作る側が効果が上がると思った方法でも、それが100%ではありません。広告を出す側と実際に広告を受け取るユーザーの感覚には、ギャップがあるものです。さらに、A/Bテストというのは1回やれば効果がある、というものでもありません。何度も何度も試すことで、小さな改善を積み重ねていくことが大切なのです。
とは言え、何度繰り返しても効果が改善していかないこともあります。効果が上がらなかったテストは、ぜひ「この方法では数値が上がらないのだ」という気づきとして受け止めてはどうでしょうか。その気づきは成功の1歩とも言えます。たくさんの気づきを積み重ねることでそれを元に改善を進めていけば、それはそれで改善につながっていくはずです。