広告の配信の仕方にも工夫できることがあります。以前にも触れたように
配信に制限をかけて無駄な広告費を省くことでも広告費を節約することができます。
1.地域ごとの状況を確認
リスティング広告では、市区町村レベルでの細かい設定ができ地域ごとの
入札価格の上下設定ができます。場合によっては数倍のコンバージョン率の違いが
出ることもあるので、設定しだいで大きく変わってきます。
どの地域が特に広告費を使っているのか、コンバージョンを獲得するのに
安い地域・高い地域など、レポートから地域ごとの状況を確認することが可能です。
確認の仕方
★Google AdWords →「詳細分析」タブ>「地域」
★Yahoo!プロモーション広告 →「レポート」>「パフォーマンスレポート」
注目ポイント
「1回のコンバージョンを獲得するのにかかった金額」
★Google AdWords : 地域ごとの「費用/コンバージョンに至ったクリック」
★Yahoo!プロモーション広告 : 地域ごとの「コスト/ユニークコンバージョン数」
都市部や地方などの特定の地域で、他の地域よりも極端に安い、あるいは高い
地域がないかチェックしてみましょう。
地域差がある場合
データを参考に比率を変更していく
- 効果の高い地域の入札価格を上げる(50%上げるなど)
- 効果の低い地域を除外あるいは入札価格を下げる(30%下げるなど)
- 全く効果のない地域は除外する
2.配信地域の設定
配信地域を設定することでターゲティングをすることができます。
- ターゲット地域にいるユーザー
- ターゲット地域に関する情報を検索・閲覧しているユーザー
- ①と②の両方
設定の仕方
★Google AdWords
→ 「キャンペーン」>「設定」タブ>「地域」
★Yahoo!プロモーション
→ 「キャンペーン設定情報」>「ターゲティング設定」>「地域」
地域情報は100%ではない
地域情報は、IP、基地局、GPS、Wi-Fi、検索履歴などさまざまなデータを
参考にしていますが、100%正確ではありません。
費用対効果を考える場合は地域設定を丁寧にすることで効果が期待できます。
ただし広告配信の機会を重要視するならば、配信地域を限定しない方がいい場合もあります。
特にスマホの場合は、PCに比べて地域特定の制度が低く、GPSをOFFにしている
場合は特定できない確立が高くなります。
3.時間や曜日ごとの状況の確認
リスティング広告では、広告を出す時間や曜日、広告費の比率を設定することも可能
です。コンバージョン率への影響は地域に比べて傾向が明確ではないとは言え
商品やサービスによっては、大きな要因になる場合もあります。
確認の仕方
★Google AdWords
「詳細分析」タブ>「期間」→曜日や時間の確認
★Yahoo!プロモーション
「レポート」>「パフォーマンスレポート」
>「曜日・時間帯ターゲティングレポート」の作成
注目ポイント
★Google AdWords
曜日・時間ごとの「費用/コンバージョンに至ったクリック」
★Yahoo!プロモーション広告
曜日・時間ごとの「コスト/ユニークコンバージョン数」
地域の場合と同様、特定の曜日や時間帯で極端に安いあるいは
高いところがあるかチェックしてみます。
4.配信の曜日・時間の設定
設定の仕方
★Google AdWords
「キャンペーン」>「設定」タブ>「広告のスケジュール」
★Yahoo!プロモーション
「キャンペーン設定情報」>「ターゲティング設定」>「曜日・時間帯」
地域設定ほど明確な傾向ではなく、商品・サービスによっても変わってくるため
下記のような項目を参考に、自社の傾向を見て設定してみましょう。
- 平日・休日でのデータの違いはあるか
- 時間帯による違いはあるか
(お昼休みの時間帯に購入・利用が多い、深夜の購入・利用が低いなど) - 対応できない時間帯の広告を止める など