これまでは「クッキー」という情報を保存する機能でコンバージョンしたユーザーの傾向を掴めていました。実は、2024年の秋にこの「クッキー」の機能が停止になります。今回は特にみなさんに知ってほしい「サードパーティークッキーの廃止と拡張コンバージョン」について解説します。
1.クッキー使用が停止になるってどういうこと?
簡単に言うと、お客さまの細かい情報がつかめなくなってしまうということです。クッキーの機能がないと、コンバージョンしたお客さまの傾向はつかめなくなってしまいます。例えるなら、クッキーという指標をもとに、これまでは明るい部屋で家の鍵を探すことができていました。それが、急に電気が消えてしまい、真っ暗な中で家の鍵を探さなければならない状態になってしまうのです。
2.そもそもクッキーとは?
HPを閲覧した際にどんなことをしたのか、これをすべてデータにして保存しています。個人情報を含まない「ショッピングカードにどんな商品を入れたか」「閲覧履歴」など、webサイトで行動した情報が記録されます。Google Chrome、Safariのようなブラウザを使ってインターネット検索する際に、このブラウザを通してPCに保存される仕組みです。この情報が、HPやGoogleなどに自動的に送信されます。
言ってみれば、この個人の行動履歴が個人情報ではないのか?という認識が世界的に高まって来ているのです。さらに、その情報を自動的に取得できるということが問題視されるようになってきました。Apple社が使用を停止することを表明したことをきっかけに、Googleも使用停止を表明しました。
3.クッキー停止に対応する機能「拡張コンバージョン」とは
クッキー停止にともない、ユーザー傾向が掴めなくなってしまうのは困りますよね。これに対応するためにリリースされたのが「拡張コンバージョン」です。お客さまの同意を得てた上でお客さまの情報をGoogle広告に使用します。そのために、HPのプライバシーポリシーで、HPのクッキーをGoogle広告やアナリティクスに使用することを明記する必要があります。ユーザーには、それに同意した上でHPを閲覧してもらうことになります。
4.HPのプライバシーポリシー
大丸松坂屋百貨店のプライバシーポリシーがとてもわかりやすいので、ここで参考にしてみたいと思います。
このように、「クッキーとは何か」「Googleアナリティクス・広告に使用する」ということがわかりやすく記載されています。秋以降は、プライバシーポリシーにはデータを何に使用するのかを明記して、ユーザーの同意のもとで個人情報を使用することになります。
まとめ
最初にお伝えしたように、これは最重要の設定と言っても過言ではありません。これだけは秋までにぜひやっておきましょう。これをやらずに「成果が落ちた」というのは論外です。ご自身のHPのプライバシーポリシーにしっかりと明記してください。このプライバシーポリシーのページがない場合は、これを機にしっかりと作成してください。何を書いたらいいかわからない、という人のためにこちらにテンプレートもご用意しています。
【ペコリス推奨】プライバシーポリシーのテンプレート
https://docs.google.com/document/d/17…