Google広告のお支払いプロファイルを確認したことはありますか?最近ではGoogle広告の身元確認が増えていますが、この中の「アカウントの種類」が「個人」になっているか、「組織」になっているか、これが重要なポイントになります。今回は、アカウントの種類の変更の仕方も合わせてくわしくご説明します。
1.「アカウントの種類」って?
身元確認をスムーズに完了するために確認したいのが、お支払いプロファイルのアカウントの種類です。「個人」と「組織」があり、基本的に個人事業主や個人なら「個人」、株式会社、有限会社、合同会社などの法人などは「組織」になっているべきものです。この設定が自分の状況と合っていないと、身元確認に時間がかかってしまうのです。
2.種類が合っていないと何がいけない?
たとえば、個人事業主であるのにアカウントの種類で「組織」が選択されていると、身元確認に時間がかかってしまいます。組織が選択されている場合は法人とみなされるので、まず登記簿謄本を提出するように指示されます。もちろん個人事業主に登記簿謄本は必要ありませんので、提出はできませんね。そうすると、その時点で手続きのステップを先に進めなくなってしまうのです。さらに、このアカウントの種類は管理画面上で変更することができません。変更したい場合は、Googleに変更依頼をしなければならないのです。
3.アカウントの種類を変更するには?
まずは変更依頼をする必要があるので、管理画面上の右上の「ヘルプ」をクリックします。
画面右側にウインドウが表示されるので、そのまま下にスクロールして「お問い合わせ」をクリックします。
「お困りの内容をお聞かせください」という表示が出てくるので、「身元確認ができない」と入力して、青い「次のステップ」をクリックしましょう。
この問題についていろいろな候補が表示されるので、その中の「本人確認」をクリックし、下のほうにある青い「次のステップ」をクリックしましょう。
「お問い合わせ方法」が表示されるので、ここで問い合わせをしたい自分のアカウントを選択してください。
さらに、その下の「問い合わせ方法」を選択します。ここは「メール」を選択してください。
ここで、必須項目を入力することになります。「連絡先」「アカウントのログイン用メールI」「連絡先メールアドレス」「メールのCC宛先(必要なければ削除)」などを確認または入力します。
「問題が発生した期間」
その日の日付け(開始日/終了日)でかまいません。カレンダーを使うと簡単に入力できます。
「添付ファイル」
特になければスキップして大丈夫です。
「Googleスペシャリストからの連絡方法」
「メールで通知」で大丈夫です。
最後に「問題の概要」を入力します。
「個人事業主であるが、お支払いプロファイルが「組織」となっているので「個人」に変更したい」というように入力すれば大丈夫です。入力し終わったら「送信」をクリックします。これで第1段階の変更依頼は完了です。
3.変更申請の前に「お支払いプロファイルID」を確認!
送信後、1~2営業日以内にはGoogleからこのようなメールが届きます。メールの中に「専用の申請フォーム」へのリンクがありますので、リンクをクリックします。リンクを開く前に、事前に申請に必要になる「お支払いプロファイルID」を確認しておきましょう。
「ツールと設定」をクリックします。
1番右側に表示される「料金」の中の「設定」をクリックします。
「請求とお支払い」という画面が表示されるので、中ほどになる「お支払いプロファイル」の欄、赤枠の12桁の数字を控えましょう。これはお客さまIDとはまったく別のものです。
4.申請フォームに入力する
変更依頼の後に届いたメールの中にある申請フォームのリンク「こちら」をクリックしてフォームを開きましょう。
このような画面が表示されるので、「お支払い設定を、自動支払い、まはた毎月の請求書発行によるお支払いに切り替える」を選択します。
表示された画面で「毎月の請求書発行から手動支払いか自動支払いへの変更を希望します」を選択します。これで、フォームの入力画面が開きます。必要な項目に1つ1つ入力していきます。
「名前」申請者の氏名
「連絡先メールアドレス」送ってほしいメールアドレス
「Google広告ログイン用メール」を入力します。
「Google広告のお客さまIDを選択」
クリックしてプルダウンメニューから申請したいアカウントを選びます。
「新しいお支払い方法」
新たにお支払いプロファイルを作成する際には、「自動支払い」しか認められていないので、自動支払いを選択します。
「希望の変更開始日」
3営業日程度みて3日後ぐらいの日にちを設定しましょう。
1番重要な「新しいお支払いプロファイルのアカウントの種類」です。
「組織」から「個人」に変更する場合には「個人」を選択します。
「Google広告アカウントの所有権を引き継ぐ新しい会社(または個人)の名前」
会社の場合は会社名を、個人の場合は個人名を入力します。アカウントの種類を個人で選択した場合は、個人の名前を入力しましょう。
「会社の登録住所」
個人の場合はご自宅の住所で大丈夫です。項目は住所・市区町村・都道府県・国の順番になっているので注意しましょう。あとは「郵便番号」も入力してください。
「請求に関するメインのご連絡先名」申請者の氏名を入力します。
「請求に関するメインのご連絡先のメール」は、Googleアカウントでも、先ほどの「連絡先メール」と同じでも大丈夫です。
「請求に関するメインのご連絡先」は、携帯番号を入力します。
ここには、確認のために事前に控えた「お支払いプロファイルのID」12桁を入力します。
「現在のお支払いプロファイルにあるご担当者の名前(変更を承認できる方)」
アカウントの種類が「個人」なら個人の名前、「組織」になっている場合にはお店の屋号や名前が表示されているかと思います。ここには【現在のプロファイルに書かれている名称】を入力してください。
「現在のお支払いプロファイルにあるご担当者のメールアドレス(変更を承認できる方)」
ログイン時に使用するGoogleアカウントと同じアドレスが表示されているかと思いますので、それを入力します。
「番地」
ご自宅の住所の番地の部分を入力します。
さいごに「メールで通知」にチェックを入れたら「送信」をクリックします。
これが「新たにお支払いプロファイルを作成する申請」です。
Googleからは、新しいお支払いプロファイル作成にあたって同意書が送られてきます。内容を確認し、同意する旨を記載したら返信します。新しいお支払いプロファイルが完成するとGoogleから連絡があり、これで新しいお支払いプロファイルの適用になります。これにより、お支払いプロファイルのアカウントの種類が「組織」から「個人」に変更されたことになり、確認できれば変更完了です。これで、やっと身元確認の手続きを進めることが可能になります。
まとめ
このように、万が一アカウントの種類が一致していない場合、身元確認にたどり着くまでにかなりの労力が必要になります。手続きも大変ですし、Googleからの返信にも時間がかかります。いざ身元確認の必要が出てきてアカウントの種類が一致していなかった場合、とても大変な作業になってしまいますので、身元確認の連絡がまだ来ていないとしても、できれば事前にご自分で確認することをお勧めします。