リスティング広告

インターネット広告の始まりとこれからとは?

1.ICT(情報通信技術)の進化

今ではインターネット広告というのは当たり前になってきましたね。
そもそもインターネット広告は、従来の広告産業とインターネットシステムやwebサービスなどを生み出したICT産業の融合で産まれたものです。ICTの進化とICTによって可能になった新しいビジネスとして、ICTの影響が大きいと言えます。

ICTのデジタル化

コンピューター技術の進歩で、「0」と「1」の2進法で表すことができるデジタル情報の幅が急激に拡大しました。もともと数字の情報が主だった金融系の情報でいち早くデジタル化が進み、その後は、文字情報(テキスト)・図・写真(イメージ)・音声(オーディオ)・映像(ビデオ)などにデジタル領域が広がりました。ほとんどの情報がデジタル化が可能になったことで、金融についで情報コンテンツ産業がデジタル化しました。

広告も、言ってみれば情報産業に入ります。デジタル化によって広告全体に占めるインターネット広告の割合が拡大しました。

インターネット化

情報がデジタル化されたことにより、通信回線を通して情報のやりとりができるようになります。紙・印刷・DVD/CDのような物理的な媒体が必要ではなくなり、情報だけを送受信できるインターネット通信によって、コストを抑えられるようになりました。このことで、アナログの伝達手段はインターネット経由に置きかえられていっています。

プログラム化

コンピュータの進歩はデジタル化だけでなく、情報処理能力です。
情報の創造・加工・複製などが簡単にできるようになり、また自動化も進みました。24時間、手順に従って自動で処理できることで人の力を省力でき、従来よりも複雑で膨大な広告を扱いながらより細かな管理をすることができるようになりました。

2.可能になったビジネスモデル

ICTによって、どんなものが可能になったのか見てみましょう。

ロングテールモデル

■ロングテール:
売れ筋商品とそうではない商品を比べたときに、売れ筋のメインの商品の売り上げよりも、それ以外のあまり売れない商品群の売り上げの合計が上回る

 この現象は、実店舗ではあまり起こらない現象でした。
広告で考えてみると、従来では個人事業主や地方の小規模事業主は、必要性が分かっていてもコストなどの問題で網羅的にカバーするのは難しいものでした。インターネット広告では、広告主自身で広告発注できるシステムができ、営業マンも必要とせず、信用調査もクレジットカードの与信情報ですることで、こういった事業主でも広告が出せる仕組みになっています。

フリーミアムモデル

無料で製品やサービスを提供することで、たくさんのユーザーを集めるビジネスモデル

インターネットの浸透で、大幅に低コストで情報やサービスが提供できるようになり、収益も回収できる仕組みです。誰もが低コストで始められることで参入者が増え、それにより広告市場や広告在庫が拡大しました。

シェアリングエコノミー

「個人が所有する空き部屋や留守宅を宿泊施設として貸し出す」「個人が所有する自動車をタクシーに利用する」など、個人の眠っている資産を共有/活用するというもの。

広告の場合、個人ブログなどの空きスペースを広告掲載やアフィリエイトに利用することで、個人で広告収益を得ることができるようになりました。

3.ICTで発展したインターネット広告

インターネット広告は主に広告の面が目立ちますが、何度も登場しているようにICTの進歩が大きく影響しています。広告の裏では、そのシステムやプラットフォームを支える技術系の人も多く関わっています。

そもそも現在の巨大プラットフォーム企業や最近のスタートアップ企業は、これら技術系の人たちが、従来の慣習やしがらみに縛られずに積み重ねてできあがった業界でもあります。技術の進歩が画期的な進化をもたらしましたが、近年生まれている課題を考えると、従来の広告・メディア業界の文化やルール、制約にもそれなりの理由があってのことだということも忘れないほうがいいでしょう。

4.インターネット広告のこれから

課題があるとは言え、ICTの進化は大きな恩恵があり、業界全体でモラルを持って運用することによって大きな可能性があります。今後はさらなるメリット、新しいビジネスモデルも生まれるかもしれません。

VR(Virtual Reality)/ AR(Augmented Reality)

VR=3次元映像技術やデバイスの進化による拡張現実
AR=複合現実

現状ではエンターテイメント領域で活用が進んでいます。
バーチャル表現によるリアルな広告体験、遠距離でのリアルなショッピング体験など、空間や時間の制約なしにイベントやプロモーションが可能になり、広告分野への応用も期待されています。

IoT(Internet or Things)

「モノのインタネーネット」とも言われ、基本的には各種センサー(温度・湿度・加速度・位置など)とインターネットなどの通信の組み合せ

センサー機器をさまざまな場所に配備することで、そのセンサーで検知されたデータが逐次ネット経由で蓄積されます。このデータも、さまざまな活用が期待できます。

AI(Artificial Intelligence/人工知能)

現状では、ニューラルネットワークを使った機会学習(深層学習)を指すことが多いようです。音声認識や画像認識のような、特定のデータを取り込み処理することで、データの特徴を抽出し他のデータと識別します。

また、過去のデータの特徴をベースにして現在のデータを分析し、未来を予測することができ、この予測結果からAIが物事を正しく判断できることが期待されています。人間ではすぐに理解できないようなIoTの膨大なデータも、AIなら処理することが可能です。

5G通信

4Gに比べて速度と続投性が大幅に向上し、特に速度の遅延が4Gの1/100に抑えられます。「少しの判断の遅れが深刻な事態になる、自動車自動運転技術がより実用化に近づく」「IoTの通信網のさらなる拡張」なども期待できます。さらに、ユーザーにとってはコンテンツをストレスなく視聴できたり、VRやARなどを含むリッチコンテンツなどの多数同時配信を楽しめるようになるなど、ますます便利になっていくでしょう。今後、さらに想像もつかないようなサービスなども産まれるかもしれません。

デジタル化が進行し続ける以上、インターネット広告市場の成長も止まることはありません。ただ、これまでに広告技術主導で先行している欧米型モデルは、お手本や参考にすべき点がたくさんありますが、さらなる飛躍のためには、日本のビジネスモデルに合った、いわば日本型のモデルを模索することも大切になるのではないでしょうか。

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