1.KGIとは?
KGIとは「Key Goal Indicator」の略です。
最終的なゴールとなる目標であり、目的を達成できたのかどうかを測る指標です。
通常のビジネスで考えれば、売上と利益になります。
Web広告の場合は、売り上げ・広告の費用対効果・新規顧客の獲得数、というような目標を達成するための目標数値です。例えば「web経由の利益を20%増やす」「web登録を20%増やす」などの目標ですね。広告を出そうという場合は、何かしらの目標があって出すはずですからこれはイメージしやすいのではないでしょうか。
2.KPIとは?
それではKPIは何かと言えば「Key Performance Indicator」の略です。
これは、目標を達成するための過程がクリアできているか、の指標です。
目標が決まってもそのためのプロセスが明確になっていないと、次に何をするべきなのか見えてこないことがあります。その目標を達成するために、何をどこまでするべきなのかを数値化するのがKPIです。
3.なぜKPIは必要か
それでは、ゴールを決めるだけでなくなぜKPIが必要なのでしょうか。
1つは「KGIを達成するためにするべきことを、わかりやすくするため」です。
例えば1000万円を貯めたくても、何もせずには貯まりません。普通なら、毎月いくらを貯金をするのか、給料から天引きするのか、あるいはボーナスからいくらかまとめて貯めるのか、プランを考えますよね。「web経由の利益を30%増やす」というゴールを設定しただけでは、何をすればいいのかイメージしづらいものです。
広告からの流入数をどれだけ増やすのか
その中から何%の人にサービスを利用してもらうのか
平均でいくらのサービスを利用してもらえばいいのか
こういったことまでを数値に落とし込んで考えていくことで、具体的なアクションにつなげやすくなります。
2つ目は「運用中に現状と理想のギャップを測るため」です。
せっかく決めたKPIですが、その通りの数値で運用するというのは普通は難しいものです。どこかの数値は上回ったとしても、どこかの数値は下回り、結果的にはKGIが変わらないということはよくあることです。ただ、たとえ変わらなかったとしても、KPIを決めていればどこの数値が想定より上回っていたのかを測ることができます。
KPIは、最初に決めたものを変えてはいけないわけではありません。
仮の数値でもいいのでまず数値を入れてみて、実際に運用しながら、そのギャップを見て修正していきましょう。
4.KGIとKPIを決めるポイント
KGIとKPIを決める際に押さえておきたいポイントは3つあります。
1.KPIの指標
2 時間軸
3 各数値
KPIの指標とは、「サービス利用者数」「平均顧客単価」など、KGIを分解して実際のアクションとして落としこめる大きさにした項目です。それを時間軸に合わせ、どの時期に何をどこまで数値を伸ばせばいいのかを見ていく、ということです。始めから正確にやる必要はありません。運用しながら最短でKGIを達成できるような最適な数値を見つけていきましょう。言ってみれば、決めたKGIをどれぐらいの期間で達成し、そのためにどのように広告を成長させていくのか、時間軸を意識して簡単なロードマップを作り、シミュレーションを作っていく作業です。
特に運用型の広告であれば、効果を最大化していくために、各月・各週でその数値を改善していくのかのロードマップは必要です。ビジネスでの最終的な目標「売上と利益」から考えれば、「CV数」「CPA」「質」の3軸でロードマップを組みましょう。すべての指標を同時に伸ばすことはとても難しいため、段階的に分けて、達成に必要な期間を描きながらシミュレーションを組むのを意識してみてください。