リスティング広告

適切な配信エリアはどう設定すればいい?

みなさんが知っているようで知らないのが「配信エリア」についてではないでしょうか。何となく、勘でやっている、という人も意外と多いかもしれません。どんな基準で配信エリアを設定すればいいのか、今回は代理店がどのような基準で設定をしているのかについてみなさんにお伝えします。

1.予算/キーワード

予算やキーワードによって、適切な配信エリアは変わります。

低予算で配信エリアが広い場合

たとえば、予算が月額1万円で大阪府全体に広告を配信するとしましょう。この場合はある1日では高槻と堺で2クリック、翌日は大阪市内と河内長野で2クリック、などエリアにバラつきが出ます。低予算で配信エリアが広すぎると、あちこちで広告が表示されたとしても、1番大事な店舗付近でのまとまったクリックはあまり期待できません。広告が全域にわたって薄く分散してしまう傾向があります。

高い予算で配信エリアを狭くした場合

極端な例として、月100万円の予算で店舗から半径1kmのエリアで広告を配信するとしたらどうなるでしょうか。検索ワードにもよりますが、検索した広告が必ず表示されるという状態、半径1km圏内で広告を見ないお客様はほぼいないと言っても過言ではないぐらい、広告が表示されるようになるでしょう。この金額では、予算があまる可能性もあります。予算が高いうえで設定エリアを狭くした場合、広告の表示頻度は高くなります。

2.半径5kmと3kmではどちらが良い?

極端な例を上げましたが、もっと現実的な数値で見てみましょう。
配信エリアが店舗から半径3kmと5kmだったらどうでしょうか。このような微妙な差であったとしても、前述した例と同じように考えることができます。

半径5kmなら、色々なところに半径5km圏内で表示ができます。ただ、広告の密度は薄くなってしまいます。半径3kmなら5kmに比べて範囲は狭まり、配信できるエリアは限られますが、その分配信密度を高めた配信が可能になります。

3.広告の密度を見分ける方法

これは、Google広告のある指標を見ることで、配信している広告の密度がどれぐらいなのかを知ることができます。その指標とは「インプレッションシェア」。インプレッションシェアというのは%で表示されます。たとえば、10%だとしたら「10回に1回広告が表示される」ということになります。100%なら「10回検索したら10回広告が表示される」ということです。

よくあるのが「Google広告を出した場合、検索するごとに毎回広告が出てくる」という勘違いです。ペコリスで広告を始めたお客様の中にも「検索をしたのに広告が表示されなかった」と困惑されるケースもよくあります。その際には、何回か検索してもらうようにお伝えします。「予算や配信エリアの範囲によって広告の表示頻度が変わってくる」ということを頭に入れておきましょう。

4.インプレッションシェアで適切な配信エリアを見極める

インプレッションシェアが10%未満の場合

設定している配信エリアが、予算に対して広すぎることが考えられます。このような場合は、徐々に範囲を狭めて反響が出る範囲まで絞るのが良いでしょう。

ただし、半径1kmなどの極端に狭い範囲を設定すると、インプレッションが上がらず、配信が不安定になるということが過去にもありました。範囲を狭める場合には、狭くしすぎないということに注意してください。1.5kmでも可能な場合もあると思いますが、ペコリスでは最低でも2kmで設定しています。

理想的なインプレッションシェアは20~50%

この間でインプレッションシェアが保てるのが理想です。20~50%というのはかなり幅がありますが、20%なら5回に1回、50%なら2回に1回表示される頻度です。場合によってはインプレッションシェア100%を目指すというケースもありますが、すべて100%を目指す必要はありません。

5.配信エリアの基本的な範囲

ローカルビジネス・店舗型ビジネスで来店目的の場合は、基本は3kmに設定しています。車移動が主流のような地方の場合は、5kmを基本にすることが多く、場合によっては10kmで設定することもあります。「基本は3km、地方なら5km。予算・キーワードによって範囲を広げたり狭くする」というのが配信エリアの基本的な設定と考えれば良いでしょう。

まとめ

1㎢にどれだけの人がいるのか、人口密度は「〇〇市 人口密度」などでネットで簡単に調べることができます。1㎢の人口を「1」とした時の半径5kmの人口はどれぐらいでしょうか。半径5kmで考えると面積は半径×半径×3.14なので5×5×3.14=78.5。1㎢の1の人口に対して78.5倍の人口です。

たとえば、東京都で1番人口密度が高いと言われる豊島区の場合、1㎢当たりの人口密度は23,220人です。半径5kmで考えると、その78.5倍のおよそ182万人。大阪府の寝屋川市の場合、1㎢当たりの人口密度は9,300人です。半径5kmで換算するとおよそ73万人になります。

このように、同じ半径5kmという設定でもこの2つの都市では100万人以上の差になります。配信エリアを考える際、人口密度が高いエリアでは配信密度を高めるためには配信エリアを狭める必要があり、人口密度が低いエリアでは配信エリアをある程度確保しないとリーチできる数の確保ができない、ということも頭に入れておく必要があるでしょう。

コメントを残す

*

CAPTCHA


上