1日の上限予算が少ないと広告に抑制が掛かる、ということは以前もご紹介しました。
予算によっては思ったより広告の表示時間は少ない、ということも起こります。1日の上限予算を上げれば、広告の表示回数が上がり来客数の増加も見込めます。今回は、その仕組みについて詳しくお伝えしましょう。
1.予算が足りていない時
「予算による制限」が表示されている場合は、慢性的に1日の予算が足りていないということになります。予算切れを起こしてしまうと、夕方以降の広告が表示されないなど、広告の表示は限られた表示になってしまいます。
この状況は、グラフで確認することができます。期間を「今日」など1日単位にして「概要」の画面を開くと、時間ごとの広告の表示回数やクリック数をグラフで見ることができるようになっています。午前中はしっかりと検索回数が上がっているが、午後からは検索回数が上がっていないなどの状況が続いているとすれば、午後に検索したユーザーには広告を表示できていないということです。
2.どれくらい予算を上げると良いのか?
まずはインプレッションシェアの予算による損失を確認しましょう。
キャンペーン/広告グループやキーワードの左側にチェックを入れ
→青い帯が表示される
→「オークション分析」をクリック
これで自社サイトが、インプレッションシェアや平均掲載順位といった数値が表示されます。
インプレッションシェアは何パーセントでしょうか?
まずは目標として50%以上のシェアを目指してみるのがオススメです。
少しずつ予算を上げながら、インプレッションシェアを確認していきましょう。
3.予算を上げた後の変化
予算を上げて広告の配信時間が伸びると、管理画面で表示される「予算による制限」が消えるはずです。集計期間を1日単位にして「概要」を開き、どの時間まで検索回数が計測されているかチェックしてみましょう。
予算を上げることによって、今までよりも広告表示時間が長くなり、検索回数やクリック数が伸びていればOKです。これにより、今までリーチできなかったユーザーに広告が届いていることになります。
ここで新たにリーチできたユーザーは、同じエリアに住みながら今までとは違ったユーザーです。この人たちがどれくらい来店に繋がるかは分かりませんが、反応率が高い顧客層が隠れている可能性も十分あります。
4.来院数が増えないときはどうすれば良いの?
当然、集客には波があり、来院数が増えない時もあります。
一般的には、クリック数に比例してインプレッションが上がり、クリック数も伸びていきますが、ユーザーが検索するタイミングはさまざまです。そこで、朝に検索し、夕方に検索した時も広告が出ていることが理想的です。
広告の表示頻度や、クリック数が上がっても来店に繋がらない場合は、ランディングページの修正も検討してみましょう。基本的には、予算が上がれば、その分来店数も増えるはずですが、2〜3ヶ月は様子をみながら運用したいところです。来店件数が伸び、来店単価が目標数値を下回れば、ミッション達成です!