指名検索とは、屋号での検索のことです。
例えば「ペコリス整体院」であれば、「ペコリス整体院」と検索した時のことです。基本的にはそのお店に興味・関心が高い状態、そのお店に行きたいと思っている状態であることが多いでしょう。しかしSEOで1位に表示されている場合、このような「指名検索」で広告を出した方が良いのでしょうか?今回は、指名検索の広告についてお伝えします。
1.検索順位が1位でも実は・・・。
広告を運用していると、「SEOで1位なので、指名検索は止めてほしい」と言われることがあります。その時によくお伝えするのが、以下のことです。
・検索順位が1位だとしても、日々変動している。
・ローカルパック(グーグルマップのリスト)が画面上部に表示されることがある。
・エキテンやEPARKなどのポータルサイトが上位に表示される可能性がある。
先生方の心理としては、「無駄なクリック」を減らして「無駄なコスト」を抑えたいということでしょう。しかし指名検索は、先ほど述べたとおり意欲の高い顧客である可能性が高いのです。もちろんリピーターである場合も高いのですが、いずれも来院につながれば問題はありません。仮に自然検索での表示順位が1位であったとしても、広告とオーガニックとの2つの流入口がある方が有利なのです。
2.指名検索はクリック単価が安い
指名検索は、そのお店独自のものです。
それゆえ競合他社が少ないキーワードである、ということは想像がつきますね。
通常、クリック単価は100円〜150円程度ですが、指名検索は30〜50円と非常に安価なのです。
コンバージョンの確率が高く、クリック単価の安いキーワードがあるとすればどうでしょう?間違いなく広告として出しておきたいワードです。たいていの場合の問題は、「うちのリピートのお客さんがよく検索している」といったケースでしょう。
3.リピーターに広告はいらない?
指名検索を無駄と感じてしまう理由は
「リピーターのお客様もクリックしている」というところではないでしょうか。
ただ、こう考えてみてください。他社が自分の治療院の指名検索広告を出してきていたとしたらどうしますか?大切なリピーターが、他の治療院の広告をクリックして他社のページにアクセスしてしまうのです。
あなたの治療院でなければならない、という熱心なお客さまなら問題はないでしょうが、心が揺れている方はそのまま流されて、やっぱりこっちで良いか!と他院に流れることも無きにしもあらず、です。リピーターであっても、再度当院のサイトにきちんと呼び込むには難しさがある、ということを理解できれば、指名検索の重要性を感じていただけるはずです。
4.競合他社はコストがかなり掛かる
ところで、自分の治療院の名前で他の治療院が広告を出してきていたら、腹立たしくはありませんか。
他社が他の治療院の指名検索をするとしたら、サイトとの関連度が低いため、クリック単価はかなりの割高になります。自院は30円だったとしても、競合他社は300円出してやっと同じくらいの順位になるということも少なくありません。つまりは、ある程度のクリック単価になっても良いという覚悟があっての行為だということです。また、競合他社が自院の指名検索を設定するという行為が、いつ起こるかはわかりません。
気分がいいものではなく、このようなリスクもあるため、「指名検索」の出稿をお勧めしています。もし、設定されていなかったり配信を停止しているのであれば、この機会に広告を出してみてはいががでしょうか?