突然ですが、あなたは花の種を植えたことがありますか?
小学校で朝顔の種を植えて観察日記をつけたりしたことがあるでしょう。その時のことを少し思い出してください。クラスメイトで「種を植えず」に朝顔の花を咲かせた友達はいたでしょうか?間違いなくいないはずです。当然ですよね。それではマーケティングにおいてはどうでしょう?種をまかずに収穫を得ようとしていませんか?
1.知らずして新規なし
良い施術をしている
→「口コミ」で広まる
→ 広告費が一切かからず、新規の集客単価は0円
これはとても効率的で、誰もが憧れる状況ですよね。
ただ、実際にこの状況に到達するには、それまでの過程があるのではないでしょうか。その第1歩になるのが「知ってもらう」ということです。
広告はそのきっかけです。知ってもらうことがなければ、お店に来てくれることもありません。「お店の前を通って、気になってふらっと入った」という場合も、結局は看板や外観、外から見ることができる中の状況のような「情報」から判断しているものです。「お店に行く」という行為は、必ず何かしらのそのお店のことを知る手段があり、その情報を元に判断した結果です。行ったことも聞いたこともなく、見たこともないお店に行きたい、とはならないですよね。「モーリタニアという国の何とかという市場で買い物してみたいな」と突然思ったりしないのと同じようなものですね(笑)。
2.知ってもらうきっかけが「広告」
どれほど良いサービスを行っていても、その事実がユーザーに伝わらなければ検討してもらう機会すらありません。広告は、その知ってもらう機会を作ることでもあります。それは紙のチラシかもしれませんし、インターネットで検索した際に表示されるPPC広告かもしれません。いずれにしろ、その広告がきっかけになり、ユーザーはそのサービスを知ることができます。まずは知った上で、「必要なのか不要なのか」の判断をするのです。
その際、さらにユーザーのニーズにマッチしていれば「では行ってみよう」ということになります。「他のお店も念のため見てみよう」という人もいるでしょう。そうやって比較検討を重ね、自分のニーズに合った良いサービスを選択する、というのがお客さまの行動です。
3.きっかけがない状態は「種を撒いていない朝顔」
ここで、朝顔の話に戻りましょう。
「種を撒かずして朝顔を咲かせた友達はいかなった」ということは、「集客の種」を撒かなかった場合も同じく花を咲かせることはない、ということです。少し断定的な言い方をしていますが、口コミや看板といった「無意識に行っている広告活動」も集客の種と言えます。
これらもなければ、お店のサービスについて知る手段はまったくなくなってしまいます。知る手段がないのであれば、人が来ないのも仕方ありませんよね。むしろ必然的な結果とも言えます。種にも高い種、安い種、いろいろな種があるでしょう。それでもどんな種でもまず撒かなければ、新たなお客さまに出会うこともないのです。
4.あなたはどんな種を撒いていますか?
それでは、ご自分が行っている「種まき」を確認してみましょう。
自分が行っている集客に繋がる宣伝をどれだけ行っているか、書きだしてみてください。いくつ書き出せたでしょうか。多ければ多いほど、さまざまなチャレンジをしているということです。あまり書き出せなかったとしたら、他にどんな種があるのか、情報を仕入れる必要があるかもしれませんね。
「費用対効果の高い種」ばかりに目が向きがちですが、それだけで判断してしまうのも危険です。ご自身のエリアや、自分だけの強みであれば、他では効果のない媒体でも高い効果が出る場合だってあるのです。「さまざまな種を試しに撒いてみる」という努力が、将来大きな花を咲かせることになるかもしれませんよ。