まずはリスティング広告運用を理解する上で覚えておきたい独自の用語をおさらいしておきましょう。
入札
キーワードに対して1クリックに最大いくらまで広告料金支払うかを決め、設定すること。
品質スコア(品質インデックス)
各キーワードと、それに対応する広告などの品質を1~10で評価した数値。
品質スコアが高い→クリック単価は安く、上位に表示。
マッチタイプ
各キーワードで広告を表示する相手を絞り込む手段。
・完全一致:入稿キーワードと全く同じ検索ワードでのみ表示
・部分一致:検索ワードに近いまたは一部分で広告を表示
・フレーズ一致/絞り込み部分一致:指定したフレーズや単語が含まれる場合に表示
インプレッションシェア
広告が正常に表示された割合。
予算/入札額/品質スコアの影響で広告が表示されないことがある。
広告文(TD)・タイトル・説明文
入札キーワードが検索された際に表示される広告文章。
1行目太字→タイトル/2行目以降→説明文
除外キーワード/対象外キーワード
特定のキーワードで検索するユーザーに広告表示したくない場合に設定。
部分一致などで意図しないキーワードでの広告表示を防ぐ。
上限クリック単価
入札したキーワードに設定。
1クリックに最大いくらまでの広告料金を支払うかの設定金額。
実際のクリック単価
実際の入札金額(基本的には上限クリック単価よりも安くなる)。
広告掲載順位
検索面に広告表示されたときの上からの表示順位。
順位が高いほど目に入りやすくなり、クリックされやすい。
これらの用語はよく出てくるので、いま一度しっかりと覚えておきましょう。
1.成功するリスティング広告の設計
リスティング広告の成功法は「ユーザーの検索体験を最大化する」ことです。
検索体験とは、検索をする前後を含めたユーザーが検索するときの体験です。
ユーザーが検索をするときのことを想像してみましょう。
ます、ユーザーは何か理由があって検索するはずです。「○○を知りたい」「○○したい!」「○○がほしい」というような欲求があるから検索するはずですね。この欲求をしっかりと満たすことが、検索体験を最大化するということになるのです。
例えば、検索前に困っていることがあり、迷いながらも検索をしようと思い立つとします。「このキーワードでいいのだろうか?」と思いながら検索をしてみると、「このサイトなら自分の知りたい答えがありそうだ」と気になるサイトに出会えたとしましょう。そのサイトが満足できるものであれば満足感があり、「よしこれなら満足!○○しよう」と思って購入やサービスを使用する。。。という一連の流れです。ここでユーザーがサイトを見ようと思えて、満足してコンバージョンにつながればいいのです。その体験を最大化しよう、ということなのですね。
2.リスティング広告で大切な3つのポイント
リスティング広告を成功させるために大切なポイントは3つあります。
キーワード
どういうユーザーに広告を見てもらうか
◆ポイント◆
・ターゲットであるユーザーが検索しそうなキーワードを入札する
・適切なCPC(クリック単価)金額で入札する
広告文
検索ユーザーにどのように興味を持ってもらうか
◆ポイント◆
・ターゲットユーザーに自分が欲しいものがあるかも、と思わせる
・キーワードとの関連性を上げる
ランディングページ(LP)
訪問ユーザーに対していかにコンバージョンしてもらうか
◆ポイント◆
・検索したユーザーの期待に応える
・検索ワード/広告文との関連性を上げる
この3つのポイントをより良いものにしていけばいいのです。
3.3つのポイントの関連性
さらにこの3つのポイントは、それぞれの関連性も大切になってきます。
例えば、渋谷で飲食のバイトをしたいと思っているユーザーが「バイト」「渋谷区」「飲食」というキーワードで検索したとしましょう。
この検索で表示される広告文が渋谷区かどうかあいまいな広告文だった場合、広告をクリックしないかもしれません。
そのまま広告をクリックしたユーザーは、また都道府県から選択しなければならないようなランディングページにたどり着いてしまったとしたら、期待外れや失望感で、そこで見るのをやめてしまうかもしれません。それぞれが良いものであったとしても、スムーズに関連づけられていないとわかりづらくなってしまいますね。
関連性とは、一連のユーザーの検索体験に一貫性を持たせる、ということなのです。ユーザーが何を求めていて、それに対してどう返せばいいのかを考え、一貫性を保つようにしてみてください。