みなさんも、日ごろからユーザーにできるだけ広告を見てもらえるように工夫や努力をされていますよね。検索ページのできるだけ上部に表示されれば、それだけ広告はユーザーの目に止まりやすくなります。以前は「検索ページの目標掲載位置」や「目標優位表示シェア」を設定していましたが、現在では「目標インプレッションシェア」が導入され、これを使ってページ上部の掲載を目指すようになっています。今回は、少し前から新たに変更した内容も含めて、検索ページの上部での掲載を目指すための戦略をご紹介していきたいと思います。
1.「目標インプレッションシェア」ってなに?
以前は「検索ページの目標掲載位置」や「目標優位表示シェア」でなるべく上位に表示されるように目標を設定していましたが、新たに「目標インプレッションシェア」という機能が導入され、従来の機能はこの機能に移行されました。
現在では、以前のターゲット地域と過去のインプレッション シェアに基づいて、希望のインプレッション シェアと検索ページでの掲載位置を重視して、各種設定をさらに柔軟かつ詳細に最適化できるようになっています。
2.具体的には?
目標インプレッショシェアでは、検索広告の表示位置「ページの最上部」「上部」「任意の場所」に広告が表示されるように設定することができ、設定内容に沿って自動的に入札単価を調節してくれます。
● ページの最上部:掲載順位1位を目標として設定
● 上部:掲載順位2~3位を目標として設定
● 任意の場所:それ以下の掲載位置を目標として設定
例えば、ページ最上部のインプレッション シェアの目標を 65% に設定したら、Google 広告では、広告がページ最上部に表示される可能性があった合計回数のうち、65% を達成できるようにクリック単価が自動的に設定されます。
ページ上部インプレッションの割合
「ページ上部インプレッションの割合」は、オーガニック検索結果ページの上部の任意の場所に広告が表示された割合です。
検索結果ページの上部発生したインプレッションの数 ÷ すべてのインプレッション数
ページ最上部インプレッションの割合
ページ最上部インプレッションの割合は、オーガニック検索結果ページの上部で最初に表示された広告のインプレッションの割合です。
検索結果ページ最上部で発生したインプレッション数 ÷ すべてのインプレッション数
3.こんな時はどうなる?
それでは、広告をより良い位置に表示するためには、何か指標はあるのでしょうか。
検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア
「検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア」は、オーガニック検索結果ページの最上部に広告が表示された数(インプレッション数)を、ページ上部に表示可能だった広告の推定インプレッション数で割ったものです。
● 検索広告のページ最上部インプレッション シェア :
検索結果ページの最上部インプレッション数 ÷ ページ上部インプレッションの推定数
検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア損失率(予算)
「検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア損失率(予算)」は、予算の低さが原因で、オーガニック検索結果ページの最上部/上部に広告が表示されなかった割合(推定値)を表します
● 検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア損失率(ランク)
「検索広告のページ最上部/上部インプレッション シェア損失率(ランク)」は、広告ランクの低さが原因で、オーガニック検索結果ページの最上部に広告が表示されなかった割合(推定値)を表します。
活用する場面は多くはないかもしれませんが、「認知度を上げたい」「競合より上位に広告を出したい」「多少利益率が落ちても競合よりも上位表示を優先したいキーワードがある」など、はっきりとした目的がある場合は、これらの指標を見ながら使ってみるのも方法の1つです。ただ、実際には競合の有無や広告の品質などにも影響されるので、広告の掲載位置が100%保証されているわけではないということは注意しておいてください。
4.まとめ
誰でも、広告をなるべく上位に表示させたいと思っていますよね。
検索広告ページの上位に広告を表示させるためには、これ以外にもさまざまな方法がありますが、自動で調節してくれる機能があるならば、これを上手に活用しない手はありません。最近では、従来よりも自動入札機能が充実してきています。進化した機能はできるだけ活用し、これまでに手間がかかっていた作業などをできるだけ省略して、手間をかけるべきところに手をかけて、さらなる効果をあげられるようになるといいですね。