1.無駄なキーワードの除外設定
リスティング広告では「特定のキーワードを含む検索結果に広告を出さない」
という設定をすることができます。
以前に触れたキーワードマッチ「部分一致」・「絞り込み部分一致」
「フレーズ一致」ではたくさんの広告が表示され、特に「部分一致」では意図しない
キーワードでの広告表示が多数出ます。明らかに売上に繋がらないキーワードを
「除外」設定することで不必要な広告費を削減することができます。
Google AdWords:除外キーワード
「キャンペーン」→「グループ」→編集の時の「キーワード」タブを選択
最下部の「除外キーワード」から設定
Yahoo!プロモーション広告:対象外キーワード
「ツール」→「対象外キーワードツール」から設定
2.想定内で事前に登録
業種・サービスによってもキーワード候補は変わってきますが、明らかに
事前に除外した方がいいキーワードはある程度推測可能です。
無料系キーワード
例)無料・フリー・サンプル など
基本的には外しておきたいキーワードです。無料サービスを試してもらって
から有料プランに誘導したいサービスのような場合は効果がある場合もあります。
激安系キーワード
例)格安・激安・値段・料金 など
価格で勝負していないサービスの場合は、あまりコンバージョンは
見込めないでしょう。ただし、価格勝負の場合は積極的に出した方がいい
キーワードでもあります。
地域系キーワード
例)国名・都道府県・市区町村・駅名 など
明らかに自社のサービスを行っていない地域は外します。
特定の地域の組み合せだけが相性が悪い場合もあります。
調査系キーワード
例)Wikipedia・ブログ・口コミ・評価・評判・レビュー など
そもそもユーザーが商品購入やサービス利用目的ではなく、単に調べているだけ
の可能性が高いと言えます。
求職系キーワード
例)転職・バイト・仕事・就職・求人 など
明らかに商品購入やサービス利用目的ではないと考えられます。
3.検索キーワードの内訳を見る
通常のキーワードのレポートでは、「部分一致」などで検索されたキーワードの
内訳を見ることはできません。「検索語句」のレポートなら、どんなキーワードで検索されたのか、検索クエリーを見ることが可能です。
Google AdWordsの場合
「キャンペーン」あるいは「広告グループ」のキーワードリストを表示する時に
↓
「詳細」>「検索語句」>「すべて」か「選択」をクリック
Google検索やその他のGoogleネットワークサイトでの、実際の広告表示や
その後のクリックに繋がった具体的な検索語句を一覧で確認できます。
Yahoo!プロモーション広告の場合
「キャンペーン」あるいは「広告グループ」のキーワードリストを表示する時に
↓
「検索クエリー」>「すべてのキーワード」か「選択したキーワード」をクリック
ただし、検索クエリーでは直近のデータはないので、レポートは1週間以上期間を
空けてみるようにします。また、短期では無駄が出ていないように見えても
長期で見てみると大きな無駄が出ている場合もあるので、1週間や1ヶ月などの
短期間・3ヶ月や半年、1年などの長期間との両方の視点でチェックするといいでしょう。
4.適切な単位での除外設定を
キャンペーン単位で除外
商品・サービスがそもそも有償の場合は、「無料」「フリー」のキーワードで
やってくるユーザーは顧客としての可能性は基本的にあまりないと言えます。
このような商品・サービス全般に対して無駄と思えるキーワードの場合は
一括してキャンペーン単位で除外設定をします。
広告グループ単位で除外
設定した広告グループに当てはまるグループと当てはまらないグループが
ある場合は、広告グループ単位で除外設定をします。
例えば、何店舗か治療院を経営している場合、店舗によってサービスが違う場合も
あるでしょう。店舗ごとに広告グループを別にしているとしたら、あるサービスを提供していない店舗の広告グループにはそのサービスのキーワードを除外設定します。
リスティング広告を運用しながら、除外キーワードを見つけて適切な設定をする
ことで、地道でも積み重ねにより確実に無駄な広告費を減らすことにつながります。