広告のクリック率が高いのに、コンバージョンしなくて悩んでいる、という方もおられると思います。クリック率が高いということは、HPを訪れる人は多いということでもあります。それなのにコンバージョンしないのはなぜなのか?成果に繋がらない原因というのは色々考えられます。この状況を抜け出せたとしても、時間がかかってしまっては集客状況がさらに悪化してしまうかもしれません。状況を打開するさまざまな方法の中でも、今回は「キーワード」にフォーカスして、比較的すぐ実行できる方法をご紹介します。
1.キーワードのマッチタイプ
キーワードの登録には「部分一致」「フレーズ一致」「完全一致」などのキーワードのマッチタイプというものがあります。
完全一致なら、不要なキーワードを拾うことはありません。ただ、完全一致のみで登録してしまうと人が考えられる想定内のキーワードしか拾うことができず、想定外の予測もしないようなキーワードを拾うことはできません。このようなワードも拾うためには「部分一致」「フレーズ一致」も使う必要があるのです。
フレーズ一致
登録したキーワードの前後に別のワードがあったり、語順が入れ替わっても広告が表示されるマッチタイプです。
部分一致
登録したキーワードに関連性が高いと判断されたワードも一緒に広告表示されるマッチタイプです。
2.具体的にどう影響する?
「腰痛」というワードを考えてみましょう。
フレーズ一致の場合
「腰痛」というキーワードを含んでいれば広告は表示されます。
「腰痛 整体院」「京都 腰痛」など
部分一致の場合
「腰痛」に対して関連性の高いと判断されるワードも拾い、広告が表示されます。
「ぎっくり腰」「腰が痛い」など
最近では、この「部分一致」の精度が上がってきています。以前よりもニュアンスを含め、キーワードをしっかりと拾うようになってきています。ただ、まだまだ完成度には課題があるので、余分なワードも拾ってしまうこともあります。想定外のワードがコンバージョンするということもありますが、現時点では外れすぎたキーワードは除いたほうが無難です。
3.不要なワードは除外する
このようなキーワードを拾わないように登録するのが「除外ワード」の設定です。この設定をする場合には、まずどんなキーワードで検索されているのかを知る必要があります。この「検索語句」は、管理画面で実際に表示させることが可能です。
管理画面を開き、キーワードの中の「検索語句」を開きます。
すると、このように検索語句が表示されます。キーワードと検索語句は混同しがちなので注意しましょう。「キーワード」とは、広告を配信させたい側が広告を表示させたいキーワードです。「検索語句」とは、ユーザー側が検索して広告が表示されたキーワードです。
この中から、「これはちょっと違うな」というキーワードを見つけて行きます。不要と思われるワードにチェックを入れて一気に削除してもいいのですが、ここでは「注射」「コルセット」のようにどのワードに絡んでも違う情報を探していると思われるキーワードを、フレーズ一致や部分一致で除外ワード登録をするのをおすすめします。
4.除外ワードの登録
実際に除外ワードの登録画面を見てみましょう。
「キーワード」の中の「除外キーワード」をクリックします。
除外ワードを登録する時には、青色のプラスマークをクリックしてください。
このような登録画面が開きますが、実は除外ワードにもマッチタイプがあります。
除外ワードのマッチタイプ
「部分一致で除外」
語順が入れ替わったり、前後に他のキーワードがあったりしても除外してくれます。登録キーワードの方では拾う関連ワードは拾いません。たとえば「ランニングシューズ」で除外した場合は、関連すると思われるような「スニーカー」などは拾いません。
「フレーズ一致で除外」
語順が入れ替わると意味が変わってしまう場合に選びます。語順の入れ替わりは対象にはならず、前後に何かワードがあった場合だけ除外されます。
「完全一致で除外」の場合は、検索キーワードの登録と同じです。
まとめ
キーワードを設定すると、一見そのワードのみを拾って広告を表示している気がしてしまいますが、実はマッチタイプを使うことによってその他のワードも拾っていることがおわかりいただけたでしょうか。そのため、不要なキーワードを拾ってしまうこともあるのです。この不要なキーワードを除外することで、不要なクリックを極力減らすことができます。除外ワードは基本ではありますが、最近やっていなかったなという人は見直してみるのもいいかもしれません。
特に最近では「部分一致」でのキーワード設定が増えてきているので、精度が上がっているとはいえ不要ワードも出てくるはずです。除外することでコンバージョン率の高いキーワードに予算配分することで、コンバージョン全体の確率を上げていくことが可能です。