リスティング広告

【2024年7月版】Google広告の実態を把握しよう

みなさんの中には、これからGoogle広告を始めてみたいという人もいるでしょう。すでに広告を配信していても良い結果が出ておらず、このまま続けるべきなのか迷っている人もいるでしょう。Google広告が始まって何年も経ちますが、果たしてGoogle広告は集客ツールとして引き続き効果があるのか?今回は、2024年7月の時点での実態をご紹介します。

1.Google広告は「CPA」が上がる?

長らく、Google広告はCPAが上がると言われ続けてきましたが、現状ではかなり維持できている印象です。昨年は1年ほど、クリック単価が上がってきていました。クリック単価が上がるということは、クリック数が同じだとしてもコストはその分かかってしまいます。一般的に考えれば、それだけCPAも上がってくるだろうと予測できるのですが、入札戦略で差が生まれているようです。

2.AIを使った入札戦略「クリック数の最大化」と「コンバージョン数の最大化」

昨年末ごろから、「クリック数の最大化」による集客でうまくいかないクライアントが増えてきました。そこでペコリスでは、昨年から「クリック数の最大化」から「コンバージョン数の最大化」に転換してきました。この変化に気づけているかどうか、手を打っているかどうかでGoogle広告の集客単価が変わってくるでしょう。

たとえば、アカウントにあまり興味がないため、クリック数の最大化で運用したまま放置していたりすると、CPA自体が一気に上がってしまい、Google広告自体に運用する意味を感じなくなる、ということもあるかもしれません。ただ、運用の工夫しだいでCPAが押さえられているクライアントもいます。Google広告=すべてCPAが上がってしまって使えない、というわけではないでしょう。

3.3rd Party Cookie問題

Google Chromeでは、今後は3rd Party Cookieのデータは取得しない方針です。当初は今年の秋からという発表でしたが、2025年の春ごろになることが新たに発表されました。廃止が延期されたことで、まだ少し余裕があります。Google広告でどんな対策をしていくのかによって、大きく集客力も変わってくるでしょう。今後は、Google広告からの情報を取得したりして、対策ができているケースとできていないケースとで2分化されていくことでしょう。

4.メディアミックス

メディアミックスについてはここ10年以上言われていますが、本当にきちんとメディアミックスの道筋を作っているケースは意外と少ないのです。「ネットとチラシの両方に広告を載せた=メディアミックス」と思っている人もいるかもしれませんが、単に情報を載せた、発信したというだけでメディアミックスと言えるでしょうか。

たとえば、「HPのURLを表示させるQRコードをチラシに載せる」「QRコードを読み込むことで○○の内容の動画を見ることができる」「パンフレット等にクチコミのページに飛べるQRコードを載せ、すぐにクチコミを書いてもらえるような状況を作る」など、ちょっとした工夫でもいいのです。アナログからデジタルの情報に飛べる仕組みを、きちんと戦略的に取り入れたうえでの「ネットとチラシ両方に載せる広告=メディアミックス」だからこそ、意味が出てきます。こういったメディアミックスは意外と少ない印象です。

「そんな手法では今さら古い」と思うかもしれませんが、研究すればもっとデジタル要素を取り入れつつ、お客さまに訴求できるチラシを作ることも可能なはずです。

5.カスタマージャーニーの複雑化

最近は、ネットで検索してそのままコンバージョンするユーザーは少なくなっています。たとえばネットで検索した後に動画を視聴し、その後にGoogleマップのクチコミを見る、というように、いろいろなメディアや媒体を行き来しながらさまざまな角度から情報を集めます。「HPは会社の良いところしか載っていないかもしれないから、Google広告のクチコミもチェックしてみよう」など、正しい情報をかなり精査しています。

そんな複雑化しているカスタマージャーにーに対して、売り手側がGoogle広告一点張りでは、お客さまに接する方法が1点しかなくなってしまいます。そういう意味で、今後はいろいろな接点を用意することが必要になってくるでしょう。チラシもその1つです。SNS広告などはCPAで見がちかもしれませんが、接点を増やすという意識でSNS広告や自身の投稿なども意識すると、また違った見方で広告を出すことができます。

チラシ、有料・無料を問わずSNSや動画、Googleマップのクチコミや投稿、これに検索も含めれば5つの媒体になります。さらにGmailやGoogleアプリ「Discover」などをフォローすることでさらにリーチを広げることができ、そのためにはGoogle広告の中のP-MAXを使うことも視野に入ってくるでしょう。

まとめ

この10年ほどで、AIが導入されたことで管理方法が大きく変わりました。ただ、集客という意味ではその効果は変わりません。「Google広告はもう終わった」と思っているとしたら、効果が出ない理由が何かしらあるはずです。もしかしたら設定というよりも、競合他社や自社のHPに問題があるなど、何か外的要因が原因かもしれません。特にHPに関しては、言いたいことがきちんと表現できていなければ、見た目の美しさだけでは集客には結び付きません。原因がわかれば、それに対する打開策も打ち出すことができます。

小さな対策でも、まず行動してみることがとても大事です。その小さなことを積み重ねて自分で吸収していくことで、「こうしたらうまくいくのではないか」というひらめきも生まれ、新たな行動に繋がっていくのです。まだまだ他社と差をつけられる余地はあるはずなので、これからも積み上げていきましょう。

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