前回に引き続き、さらにYahoo!ディスプレイアドネットワーク広告に
対してのポイントを見ていきましょう。
4.サイトカテゴリーとインタレストカテゴリー
サイトカテゴリー
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク広告が提携先のwebサイトを、独自に分類した
カテゴリーを指定して広告を配信(Googleでは「トピックターゲット」に近い)
出したい広告のカテゴリーを関連した特定の項目にまとめて指定することで
広い範囲でテストすることができます。カテゴリーと広告文が完全に一致する必要が
ないため、広告文をいろいろ工夫することも可能です。
■インタレストマッチの場合
→なるべく多くの関連サイトに配信するには対象キーワードも多く
それに対応する幅広いバリエーションの広告文の作成が必要
■サーチターゲティングの場合
→広告文で配信先が決まるため、広告文のパターンが狭まる
インタレストカテゴリー
Yahoo!ディスプレイアドネットワーク広告が所有するユーザー情報から
それぞれの興味・関心を分析して広告を表示(Googleでは「インタレストカテゴリ」)
webサイトではなく「人」が基準になっています。
事前に予測はできないため、実際に広告を出して計測する必要はありますが
Yahoo!の分析と自社サイトの相性がうまく合えば有効な広告手段になります。
「サーチターゲティングやサイトカテゴリーで出せる限界を感じた」
「さらに広い範囲で広告を出したい」ときなどに有効です。
成功のポイント
- インタレストマッチなどの細かい指定が必要な広告では見つけられなかった
サイトに広告を出すことができるので、広告の範囲を広げてみたい
という場合に活用してみる
- どちらもカテゴリーの括りは大まかなため、「インタレストマッチ」
「サーチターゲティング」「サイトりターゲティング」等と組み合せてより範囲を絞ってみる
5.プレイスメントターゲティング
配信先のサイトを指定して広告を配信(Googleと同様)
ただし、個別のURL単位での指定はできない
(「ドメイン」「サブドメイン」「2階層までのディレクトリ」まで)
例)
○ http://sample.com
○ http://sample.com/index/
× http://sample.com/index/example.html.
Webページ単位での指定や除外ができないため、広告が大雑把になってしまいます。
指定できる単位で相性がぴったりのプレイスメントを見つけることができれば、効果が期待できるでしょう。
成功のポイント
- 相性のいいプレイスメントの見つけ方は基本的にGoogle AdWordsと同じ
→他の手段で行った広告の広告レポートから、過去の表示されたURL・パフォーマンスをチェック。その中で効果の高いURLを設定する。
- プレイスメントが広すぎてマッチが難しい場合は、「インタレストカテゴリー」
「サイトカテゴリー」と掛け合わせて配信先を絞り込み、精度を高める
6.組み合せて費用対効果を高める
「性別」「年齢」「地域」「曜日・時間帯」を組み合せて広告配信を指定
性別
「男性」「女性」「不明」の3種類で配信を指定。
「不明」の割合は大きく、無視できない。
年齢
年齢の区分ごとに配信を指定。性別と同じく「不明」の割合は無視できない。
地域
47都道府県および市区町村単位で細かく配信を指定も可能。
曜日・時間帯
曜日・時間帯ごとに配信のON/OFFの設定が可能。
成功のポイント
Google同様、これらのカテゴリは基本的にほかのターゲティングと組み合せます。
それぞれのデータには「不明」が存在するので、100%正確ではないという前提で活用するといいかもしれません。
まとめ
これまで見てきたように、基本的には
Google AdWordsディスプレイネットワーク広告とほぼ同じような機能です。
まずどちらか一方から始めて、その機能に慣れたらもう一方を始めると
分かりやすいかもしれません。細かい機能の違いまで頭に入るようになったら
さらにそれぞれの効果が高まるように修正していきましょう。
より多くの広告の露出につながるように
それぞれ使い分けられるようになると理想的ですね。