Google広告を始めたばかりの人なら、必ずと言っていいほど感じる3つの不安というものがあります。「予算をかけたのにまったく反応がなくて焦った」ということもあります。しっかりと基礎を押えれば、やみくもに広告費がかかることもなく成果につなげることはできます。今回は、その3つの不安と具体的な解決法について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
1.広告費が無駄になるのではという不安
Google広告というのは、クリックされるごとに費用が発生します。興味がない人が、広告自体を見ないままクリックしただけでも費用は発生してしまいます。それでは、どうすれば無駄なクリックを減らして広告費を効率的に使うことができるのか、これが最初の重要なポイントです。まずは、いきなり大きな予算をつぎこまないこと。これは鉄則です。初心者の場合は1日500円~1000円程度でOK。少額で始めて、成果の獲得具合に合わせて少しずつ広告費を上げていきましょう。
設定で無駄なクリックを減らすための工夫もできます。たとえば「〇〇とは」という検索をする人は、検索語句の意味や情報を知りたい人。実際の購買意欲としては低い場合があります。キーワード設定で、このような「〇〇とは」というワードを除外すれば無駄なクリックを減らすことができます。
もうひとつは、地域・時間帯の設定。たとえば実店舗がある場合は、全国に広告を出してもあまり意味がありません。「反応がないと思ったら全国に広告が出ていた」ということは意外とあります。また、夜中の広告にも注意が必要です。0時から2時の間はユーザーの判断力が鈍る時間帯。そのうえネットユーザーが活発に活動する時間でもあり、クリックが思わぬスピードで進むことがあります。さらに0時にはGoogle広告の予算がリセットされるため、夜中に1日の大半の予算を使ってしまうこともあるのです。ECサイトなら購入につながることもありますが、実店舗の集客にはあまり向いていません。地域・時間帯を絞って設定するようにしましょう。
2.正しい設定ができているのかの不安
設定したものの、それがしっかりと正しく設定できているのか不安に思っている人もいるでしょう。Google広告は便利ではありますが、設定項目が多くわかりいくいこともあります。初心者には少し大変かもしれませんね。最初は混乱してしまうかもしれませんが、重要なポイントさえしっかりと押えておけば迷わなくなります。
大事なポイントは「キーワードのマッチタイプを理解する」こと。Google広告には3つのマッチタイプがあります。
🔳インテントマッチ
以前は「部分一致」と呼ばれていたもので、1番広く検索に引っかかる設定です。「ランニングシューズ」を設定した場合、ランニングシューズという語句を含んでいても、いなくても、関連性があるとGoogleが判断した場合に表示されます。思いもつかなかった語句でコンバージョンすることがある反面、意図しないユーザーにも広告が表示されてしまい、無駄なクリックにつながる可能性もあります。
🔳フレーズ一致
指定したキーワードを含む検索で表示されます。キーワードの前後に何か2語以上で設定している場合は順番が変わったり、真ん中に別のワードが入ったりする場合も広告が表示されます。部分一致よりもキーワードが反応する範囲を絞りこむことができると同時に、ある程度幅を持たせて広告を表示させることができます。
🔳完全一致
設定したキーワードと完全に位置する検索にだけ表示されます。無駄なクリックを完全に減らすことができますが、表示回数自体も減ってしまうので機会損失につながる可能性もあります。
🔳初心者向けの設定
初心者の場合は、「フレーズ一致」や「完全一致」で設定すれば無駄なクリックを抑えられます。「インテントマッチ」では、関係なさすぎる検索語句でのクリックが想像以上に起こることもあるので、慣れてきてから設定するのがおすすめです。
3.いつ効果が出るのかという不安
これは多くの人が感じるポイント。広告を出したらすぐに効果が出ると思っている人は多いかもしれません。Google広告には学習期間があります。広告を出した直後は、まずどんなユーザーに広告を見せたらいいのかAIが学習する期間です。最初の1~2週間は学習期間としてクリック率やコンバージョン率が低くてもあまり気にする必要はありません。データを集めるということに集中しましょう。
ここで大事なのは、コンバージョン計測の設定です。このコンバージョンの実績を元にAIが学習を行います。この設定ができていないと学習しないまま広告を出し続けることになるので、広告の精度が高まらなくなってしまいます。「Google Tag manager」を使って「商品購入」や「問い合わせの完了」「資料請求の完了」など、成果となるアクションを計測できるように設定しておきましょう。
この設定をしっかりとすることでAIの学習が進むだけでなく、どんなキーワードがコンバージョン・成果につながったのか、どの広告文がつながったのかということもわかるようになります。さらなる改善もしやすくなるのがメリットです。
🔳広告成果の計測
クリック率に目が行きがちですが、コンバージョン率にもしっかりと注目しましょう。いくらクリックされても成果が出ていない場合は、広告設定側ではなくランディングページに問題があることもあります。「HPの内容」「ランディングページの内容」「ランディング先のファーストビューの見直し」などにも注意しましょう。このような見直しをしていくうちに、コンバージョンにもつながっていくでしょう。
まとめ
不安になっていろいろと設定を変えたくなるかもしれませんが、ここであれこれ設定をイジルのは逆効果です。AIの学習が進まなくなり、成果のタイミングが先送りされてしまうことはよくあります。焦らず、じっくりと構えていきましょう。慣れてくれば、データを見ながら改善ポイントをイメージできるようになっていきます。まずは大きな損失を出さないように、1日の予算設定だけはしっかりと確認してチャレンジしてみてください。