P-MAXを知っている人は多いのではないでしょうか。名前は似ていますが、今回はGoogle広告の新機能「AI-MAX」について、機能や設定方法をご紹介します。
1.広告設定の自動化
「広告設定を自動で行う」と聞けば、どこまでやれるのか気になるところですよね。AI-MAXの登場で、いよいよ人の手がいらないレベルにまでなってきました。ここから、AIによる広告の進化が加速していくのではないかと思われます。
2.設定のしかた
新規でキャンペーンを立ち上げて設定する方法もありますが、既存のキャンペーンをAI-MAXに変更できます。今回は、既存のキャンペーンを開いて設定する方法をお伝えします。

それでは、キャンペーン名の右側の「歯車マーク」をクリックしましょう。キャンペーンの設定画面が開くので、下のほうにスクロールしてください。「AI-MAXでキャンペーンを最適化する」についてのオン・オフボタンがあります。
現時点では、必ずしも表示されていないかもしれません。今後、順次表示されるように変更されていく予定です。この表示がないという人は、変更されてから設定を試してみてください。

このボタンを「オン」にすると、このような「この検索キャンペーンでAI-MAX設定を有効にしますか?」という画面が表示されます。設定がAI-MAXに移行され、キーワード・ブランドリストはそのまま保存されるというような内容です。少しわかりにくいですね。

その下の部分もわかりにくい文章ですが「AI-MAXを1度オンにして、再度オフにした場合、不具合が起こる可能性がある」という内容です。
APIは通常ではあまり使わないので、大きな問題ではないでしょう。ただ、いまの段階ではどんな不具合が起こるのが想定しづらいので、今の設定で集客がうまくいっているようなら現時点では設定を変更しないほうが無難です。試すのであればキャンペーンをコピーして、そのコピーで試してみるといいかもしれませんね。

設定を「オン」にすると、このような画面が表示されます。「アセットの最適化」と「ブランド」の表示がありますが、まずはアセットの最適化から見ていきましょう。
「テキストのカスタマイズ」の項目にチェックが入っています。これは広告文の自動生成をAIが行う機能です。ランディングページなど、これまで作成した広告文を元にして新たに最適な広告文を生成してくれます。
「最終ページURL」は、ランディングページを自動で設定する機能です。キーワード・広告文の関連度は高いほうがいいと言われていますが、HPを分析して、キーワード・広告文の関連度を最適化して遷移先のページのURLを自動的に設定します。
ちなみにURLの除外もできるようなので、クオリティが低くランディングさせたくない特定のページがあるなど、何かしら理由があれば除外設定もできます。

次は「ブランド」を見てみましょう。ここでは、ブランドリストを登録する必要があります。あまり聞きなれませんよね。ブランドとは関連する商品やサービスのことを指しています。関連した商品やサービスで検索したユーザーに対して広告を表示させる意図があるようです。

たとえば、ペコリスのリスティング広告を出したいという場合は、「Google ads」をブランドとして登録するとよさそうです。「ブランド」という考え方がまだ明確ではないので、どんなブランドを登録したら成果を最大化できるのかが今後の課題でしょう。
URLと同様に「ブランドの除外」でブランドも除外できます。関連づけたくないブランドがもしあれば、除外として登録できます。これらの設定ができたら「保存」をクリックして完了です。
まとめ
Google広告の新機能といっても新しい機能が出たという段階なので、今後さらに掘り下げていく必要があります。それにしても、AIが本当に自動的に広告を設定する時代が近づいてきています。気になるとすれば、AI-MAXのCV精度ですね。CV精度の高いECサイトやリスト収集サイトなどでは活躍しそうです。
ただ、来店を促す店舗集客系の場合は「インテントマッチのマッチタイプを使う際、ムダなクリックをどう制御するのか」ということに似ていますが、必要ワード・扶養ワードの判断がどうなるのか気になるところです。どんな場所に表示されるのかという「広告の表示位置」も気になるところですね。今後、また情報が入り次第みなさんにお伝えします。