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上級者向け自動入札戦略?!「目標CV単価」と「CV値の最大化」

「目標CV単価」と「CV値の最大化」は、前回に引き続きAIを使用した入札戦略です。少し上級者向けなので、初心者の人には難しいかもしれません。ただ、知っていて損はありませんので、とりあえずどんなものかだけでも頭に入れてみてください。

1.目標CV単価(目標コンバージョン単価)

目標とするCV(コンバージョン)金額を決め、その金額に合わせて入札を調整する機能です。目標CV単価を5,000円に設定すれば、CV単価が5,000円になるように調整してくれます。

「ユーザーのデバイス」「場所」「時間帯」「ユーザーの属性」「過去の行動」「検索クエリ」などの情報をもとに、設定したCV単価で、CVする可能性が高いユーザーに積極的に高い入札を行います。逆に可能性が低いユーザーに対しては入札を抑制し、場合によっては入札を行いません。

ただ、運用している感覚では、しっかりと効果が出る時と出ない時があるのを感じます。広告のムダが減って効果が出ている場合もあれば、配信が思うように伸びない、広告費が余ってしまうなど、思うように効果が出ないケースもあります。

目標となる単価金額の設定目安

過去30日の平均CV単価をまず確認しましょう。その金額の120%での設定が推奨されています。繁忙期など、積極的にCVを取りたい時には金額を上げます。「コストの割に来店が少ない」など、効率が悪くなったと感じたら金額を下げて調整するのがおすすめです。金額を調整しても、すぐには予算消化には反映されません。予算は余裕をもって設定しましょう。

注意点

競合他社が入札を強めてきた時には、それに合わせて入札を強めなければオークションで勝てなくなってきます。繁忙期で競合他社が入札を強めたことでクリック単価が上昇し、CPAが平均的に高くなってきたとしたら、目標CV単価の金額も上げなければターゲットユーザーを狙うのは難しいでしょう。

このような細かい設定が苦手な場合は、自動的に目標金額を変更してくれる便利な機能もあります。実際の画面で見てみましょう。

「キャンペーン」の画面を開き、左側のメニューから「キャンペーン最適化案」の「自動適用」を開いてください。

このように自動適用にはさまざまな項目がありますが、そのなかの「目標コンバージョン単価の調整」にチェックを入れ、「保存」をクリックします。これで、目標CV単価の金額を自動で調整してくれます。

さらにキャンペーンごとではなく、広告グループごとに目標CV単価の設定も可能です。前回ご紹介した「クリック数の最大化」や「CV数の最大化」よりもさらに踏み込んでこだわった設定をしたいという人は、目標CV単価の設定も試してみてください。

2.どうやって判別している?

ユーザーがCVする可能性(CV率)を予測して、クリック単価を出しています。CV単価が5,000円の場合「CV率1%予測」ならクリック単価は50円、「CV率10%予測」ならクリック単価は500円です。CV率の予測が高ければ、それだけクリック単価も高くなります。このため、ひとつのCV額が5,000円を上回ることもあれば、5,000円内の低い金額で収まることもあり、キャンペーン全体の平均CV単価が5,000円近くになるように調整しています。

3.CV値の最大化

CVの設定時には、貢献度の高い電話CVは10,000円、メールフォームは5,000円、LINEの友達登録は3,000円というようにそれぞれのCVに値(あたい)を設定します。このように値に差をつけることで、CVのなかで重要度を設定することが可能になります。「CV値を最大化する」ということは、価値の高いCVをより多く獲得するように調整するということです。

たとえば「CV数の最大化を運用中でお客様からの電話の問い合わせを増やしたいが、LINE登録ばかりで売上につながらない」という状況だったとしましょう。CV値を決めてCV値の最大化を設定することで、より高い価値のCV獲得を積極的に行ってくれるので、電話での問い合わせ獲得の可能性が高まります。

注意点

CV値の最大化を設定するためには、それぞれのCV値を設定する必要があります。忘れずに設定しましょう。

まとめ

今回ご紹介した「目標CV単価」「CV値の最大化」という入札戦略は、人間ではなかなか設定できない、AIの学習があってこその入札戦略です。しかも、リアルタイムに入札の強弱をつけてくれるので手間や労力が減る便利な機能でもあります。

ただし、この戦略を利用するには推奨条件があります。
「過去30日にCV件数が30~50件程度獲得できているキャンペーン」です。CV件数が少ない状態で利用すると、インプレッションが上がらなかったり、配信がうまくいかなかったりする場合があります。少ない場合には、無理に設定しないほうがいいですね。

高度な入札戦略は、それを利用するだけで集客が上がることを期待する人もいるかもしれません。ただ、CV実績や運用面での対応力など、ご自分の状況に合わせて1番効果が出る入札戦略を選ぶことが大切です。

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