広告の予算を増やしたら、それに比例して集客は増えますか?
1. 増えるときもあれば増えないときもある
増える・増えないを考える時、その状況も考慮する必要があります。
単に予算を増額したことで増えるか増えないか、というよりは、どういう状況で予算を増額したかを見ることが大切です。
2.予算増額で集客が増えるとき
予算があればあるだけ、お客さまが増えて来院につながる状態というのは、費用対効果が良く、しっかりと集客につながって無駄がない状況だと言えます。この状態で、さらにニーズがあって予算を増やした場合、より多くのユーザーに広告を届けることができます。
たとえば「腰痛」という検索ワードで運用しているとします。それまで予算が足りていなかったためにクリック数が伸びていなかったが、市場には潜在顧客がたくさんいるであろうという場合です。こういう状態で予算を上げれば、腰痛でお困りのお客さまがたくさん訪れてクリック数が伸びる、ということです。
基本的には、予算増額の判断はCPAを見ています。CPAが5,000円~7,000円程度を切っているようなら、予算の増額でさらなる集客が期待できるのではないかと判断し、予算増額のご提案をしています。
3.予算増額でも集客が増えないとき
広告の運用の仕方とは別に、全体的に集客が落ち込む時期があります。12月、1月、2月ごろ、あるいは 8月のお盆周辺の時期などです。基本的にこの時期は集客が落ち込むので、予算を増額して集客を増やしたいというお話をよくいただきます。ただ、この時期の予算増額はお勧めしていません。
集客がしにくい時期に予算を多くとっても、効率が悪いだけです。CPAが高くなってしまい、予算に見合わなくなります。このように、予算を増やしてもあまり集客につながらないこともあるのです。
4.先行投資としての予算増額
このように、基本的には予算が足りないために集客を逃しているようなら増額、閑散期にはあえて予算を上げない、と考えてみてください。
ただし、それ以外に「先行投資」という考え方もあります。
「新規参入した」「今まであまり広告に力を入れていなかったが、これからは力を入れたい」といった場合、ある程度の予算を投資して認知度を上げる、というやり方もあります。既存のお客さまでも、こんなところがあったんだと気づいた、というお話もよく耳にします。費用対効果とは別に、予算を増額して広告を掲載することでその地域での認知度を上げ、比較対象の候補に入るというのも1つの方法です。それにより、次の集客につながる可能性が上がります。