「怪しい検索語句でクリックが多数発生している」という情報がお客さまから寄せられました。今回は、実際の事例を元に、怪しげな検索語句について解説します。
1.怪しげな検索語句でのクリックとは?
お客さまから寄せられた情報というのは「変な検索語句でやたらとクリックされている」というものでした。具体的には「腰・軟骨・すり減り・痛み・治療」という長いクエリの検索語句で、数百クリックされている事例もあります。管理画面上ではコンバージョンも上がっていますが、実際の来店につながっているかどうかは怪しく感じます。
2.アドフラウドなのでは?
この事象はアドフラウドではないかという疑いがあります。クリックが多いということは、それなりにニーズがあるということです。テレビで放送された、雑誌で取り上げられた、巷で噂になっているなど、何かしらある場合はその語句で検索してみるとそれらしいLPが出てきたり、商品が検索結果に出てきたりします。
何かで話題になっているものは検索してみるとわかるのですが、今回の検索語句は実際に調べてみるとLPも出てきません。関連した商品は出てきますが、ピンポイントでそのキーワードに当たる商品も出てきません。何か目的があって検索するわけですから、検索したその先がないというのが怪しいのです。
3.検索語句がすべて検索パートナーで検索されている?!
検索パートナーとは、Google以外の「BIGLOBE」「goo」「nifty」「Rakuten Infoseek」「価格.com」「All About」「livedoor」「OCN」などの検索エンジンです。
実はAmazonでも検索パートナーの広告が表示されます。ただし、Amazonの場合は細かいキーワードではなく、その商品のカテゴリーが検索語句として登録される仕組みになっています。たとえば、「パソコン⇒Apple⇒MacBook Pro」というような階層になっているカテゴリーが検索語句としてデータに残ります。念のため、Amazonでも検索してみましたが、該当はありませんでした。
4.問題は検索パートナー?!
どの検索エンジンであるのかを特定することはできませんが、結論としては検索パートナーに原因があるのではないかと思われます。検索パートナーは、さまざまな検索エンジンに広告が表示されるというメリットはありますが、今回のような怪しいクエリやクリックが発生してしまう可能性があることを示しています。検索パートナーへの出稿は、こういった可能性もあることを踏まえたうえで検討するほうが良いでしょう。
まとめ
現在ペコリスでは、検索パートナーへの出稿はすべて停止しています。以前にご紹介したアドフラウドに関しての情報でも触れていますが、検索パートナーでは不正クリックが発生してしまう可能性をふまえ、セキュリティがきちんと整うまでは注視する必要があると感じています。
すでに出稿していて、検索パートナーに出し続けたいという方は、ぜひこの検索語句を除外ワードに登録してみてください。あるいは出稿をいったん止めてみて、CPAの変化をチェックしてみるのも良いのではないでしょうか。