弊社ではコンバージョンの計測方法として、Google広告だけでなく、弊社独自のシステムを使って問診表やヒアリングでのコンバージョンも計測しています。これらのコンバージョンも広告経由のコンバージョンとして計測していますが、それは広告経由のコンバージョンとして計測していいものなのか?という疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。今回は、ヒアリングでコンバージョンの聞き取りをした場合の精度がどのようなものなのか、コンバージョンの実態を詳しくご説明します。
1.広告経由として計測しているコンバージョン
弊社で広告経由のコンバージョンとしてGoogle広告のコンバージョン以外に計測しているコンバージョンは2つあります。
● HP経由の予約
● 検索キーワードが確認できる場合
これらのデータを弊社独自のペコリージョンというシステムにデータ入力していただいています。
2.コンバージョンまでのルート
たとえば予約があった場合、そのお客さまが予約にたどり着くルートはいくつか考えられます。
● Google、Yahooのオーガニック検索経由
● 別サイトからリンクをたどってきたりファラー
● QRコードやブラウザに登録したお気に入りからのダイレクトユーザー
こういったルートをたどっているかもしれないユーザーがなぜHP経由で予約したと予測でき、広告経由のコンバージョンに計測できるのかと疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。では、なぜ弊社では広告経由のコンバージョンとして計測しているのか、ご説明していきましょう。
3.それぞれのルートの可能性
Google、Yahooのオーガニック検索経由の可能性は?
オーガニック検索経由の場合、SEOでかなり上位に広告が表示されているということになります。2,3ページ目を見てクリックする場合もないわけではありませんが、上位に表示されるキーワードは非常に限られます。たとえば「腰痛 大阪」で1位を取っていたとしても、「腰痛 梅田」とちょっとワードが変わっただけで順位が一気に下がってしまうものなのです。
さらに、オーガニックは上部に表示されるものですが、広告の方が目立って表示されていることが多いものです。広告を意識しているユーザーもいますが、オーガニック検索と広告についてあまり知らないユーザーが大半です。ユーザーがオーガニック表示からクリックしたと思っていても、広告をクリックしているのではないか(オーガニック検索ではないだろう)という予測ができるため広告経由のコンバージョンに計測しています。
別サイトからたどってきたりファラーやダイレクトユーザーの可能性は?
たとえばエキテンやYouTube、最近ではGoogleマップから来るユーザーもいます。
ただ、ヒアリングの際に検索ワードを聞いていただいているので、基本的に検索ワードが答えられるということはHP経由であると考えられます。もちろん、Googleマップで見てからHPを訪れた、といような可能性もありますが、検索ワードが答えられ、HP経由であると言えるのであれば、まずはHPを経由しているとみなすことができると考えています。同じように、QRコードやお気に入りから流入したダイレクトユーザーでもないと考えられます。
このように消去法で考えて行って、「HP経由である」「検索ワードが答えられる」というユーザーを広告経由のコンバージョンとして計測しています。
まとめ
広告による成果かどうかというのは、まだまだ正確に計測するのは難しいというのが正直な状況です。そういう中で、専門的な知識や経験を持つ人間がなるべく精度を高められるよう工夫をしています。広告の成果の見方としては、100%の精度を追い求めて行くというよりは、広告を始める前と比較して開始後の全体の成果がどうなのか、あるいはコンバージョンの誤差を考慮した上で月ごとのコンバージョンの増減を相対的に評価していくというのをお勧めします。
それでも精度にこだわりたいという方は、たとえばヒアリングの中で常時1位に上がる検索ワードはオーガニック扱いにして除外したり、中には広告経由でしかランディングできないページを作り、専用の電話番号を割り当てるという方法もあります。ただ、これも広告経由以外からの流入がまったく排除できるわけではなく、結果的に広告の評価として評価されないという問題もあるので、その辺りも念頭に置く必要があります。