ずいぶん長いカタカナが並んでいますが、みなさんはこの「デマンドジェネレーションキャンペーン」が何かわかりますか?いずれにしても新しい機能を知っておいて損はないので、今回はどんなものなのかを簡単に解説します。
1.ファインド広告の進化版
これまでは、ファインド広告は動画は扱えなかったのが、動画が扱えるようになったという、いわば「ファインド広告の進化版」です。そもそもファインド広告とは、YouTube、Googleアプリ、Gmailなどにディスプレイ広告やバナー広告を表示できるサービスです。
通常のディスプレイ広告は、ブログやニュースサイト、webサービスの中に広告枠があり、そこにバナー広告が表示されます。それに対して、ファインド広告はYouTubeのサムネイルやGoogleアプリ内のディスカバー、Gmailの上部に広告が表示されます。
2.実際はどうなの?
Googleの担当者によれば、これまでのディスプレイ広告よりも反応が良い、反応率は上がっているそうです。実際にはターゲットによって反応率は変わってきそうですが、ファインド広告に画像だけでなく動画も配信できるようにするということは、GoogleのYouTubeや動画に対しての意識がますます強くなっているということでしょう。
3.動画はどんなところに配信されるの?
画像に関してはこれまで通り、YouTube、Googleアプリ、Gmailなどに表示されます。さらに動画も一緒に登録しておくと、「YouTubeショート」や「インストリーム広告」の中にも広告が入るので、動画の分野までリーチすることができる仕組みになっています。
4.今後の動き
YouTubeの利用者は年々増えており、2023年10月時点では7000万人を突破したようです。日本人の半分以上は利用していることになります。乳幼児や高齢者を除けば、ほとんどの人が利用していると言ってもいいのではないでしょうか。YouTubeや動画コンテンツは、ますます生活の一部になってきています。若年世代では、テレビを見る人よりもネットで動画コンテンツを見る人のほうが多いというデータもあります。
こんな状況を背景にして、Googleでも動画コンテンツに対して本腰を入れていく方向に動いていくようです。この「デマンドジェネレーションキャンペーン」もその一環でしょう。マーケティングの初歩である「認知」を高めるために、さまざまな媒体で接触する機会を「コンタクトポイント」と言います。この機会を増やしたい場合には、この「デマンドジェネレーションキャンペーン」が向いています。
まとめ
ネット集客では検索型広告が注目されがちですが、ディスプレイ広告や今回の「デマンドジェネレーションキャンペーン」ののような広告も、月間の広告費を10万円以上使っているような場合は、1度試してみる価値はあるのではないでしょうか。最近ではCPAも上がってきているため、バナー広告などの別の視点での集客経路を開拓できれば、競合に差を付ける強みにもなるはずです。