「初めて広告を運用する」「広告にあまり予算をかけられない」ということはあるでしょう。広告を出すからには、しっかりと成果を出したいのが本音ですよね。実は設定次第では少額でも効果を狙うことはできるのです。今回は予算3万円という場合の具体的な設定方法から効果を最大化するテクニックまで、5つのアイデアをわかりやすく解説します。
1. 広告を3種類までにする
広告には「キャンペーン」と「広告グループ」の設定がありますが、これをキャンペーン1つ、広告グループ3つに絞ります。さらに各広告グループに含まれるキーワードは5つにします。「マッチタイプ」ではインテントマッチは使用せず、フレーズ一致を設定しましょう。
これは「検索ワードに反応する広告を絞り込む」という意味です。具体的には、整体院の場合なら「3つの症状」、フィットネスジムなら「地域名+ジム」のように設定するということです。いろいろと出したくなるところですが、広告を1~3つまでに絞りましょう。予算が3万円なら、1つの広告グループあたりの予算は1万円を確保できます。CPAが1万円なら、勝負できる広告料は十分確保できます。
2.「女性」または「男性」だけに配信する
キーワードのセグメントはもちろん効果的ですが、性別によるセグメントも効果があります。既存顧客に合わせて、女性が多い場合は女性だけに、男性が多い場合は男性だけにターゲットを絞るという方法です。HP経由で今まで来てくれていたお客さまの傾向が「女性が多い」あるいは「男性が多い」という場合は、何かしらその流れができているはず。同じくらいの割合の場合は、どちらかを選んでみましょう。
性別のセグメントをする際には、少し注意が必要です。Google広告の性別判定では、一定数の「不明」が存在します。予算が少額の場合は、この「不明」も省きましょう。明らかに性別が分かっているユーザーにターゲットを絞り込んで配信するのがおすすめです。
3.配信エリアを2kmに設定する
配信エリアが広いと、それだけ広告費も必要になります。少額の広告費で広域に広告を出してしまうと、広告の表示頻度が落ちてしまいます。実際に、10回に1回程度の頻度になってしまうこともあるのです。配信エリアを狭くすることで、広告の密度を高められます。ただし、配信エリア1kmなど小さくなりすぎるとインプレッションが上がらないこともあるので、最低でも2km程度にするのがおすすめなのです。
4.サイト訪問者だけに配信する
「リマーケティング広告」は聞いたことがあるでしょうか。実は検索型広告でも同じようなことが可能です。「オーディエンスセグメント」という機能を使用して、Webサイトを訪れたユーザーにだけ広告を配信します。SEOが強く、ある程度訪問者が多いサイトであれば、サイトに訪問したユーザーにだけ配信することでかなりのコスト削減ができます。ユーザーの多くは常に他社と比較検討しているものです。訪問者が多い場合は、最初の導入としてオーガニックでユーザーを呼び込み、その後の比較検討の段階では広告を見せて再アピールしましょう。
ただ、サイト訪問者が少ないサイトの場合は配信量を確保できません。この場合は、オーディエンスセグメントで「購買意欲が強いユーザー」「サービスに関連する興味・関心を持っているユーザー」にだけ配信することもできます。
5.配信時間を絞る
24時間広告を配信してしまうと、広告費のリミットが外れる時間(夜中12時ぐらい)の直後、午前0時~2時の間にクリックが多発してしまうというのはご存知でしたか?そこで、夜中の配信を止めてしまい「午前中のみ配信」「昼から夕方まで配信」など1日で反響が多い時間帯だけに絞って配信するという方法です。
広告を出していない時間帯は機会損失にはなってしまいますが、その時間帯をフォローするのは、実績が出て予算を確保できるようになってからでも遅くありません。
まとめ
このように、ただやみくもに広告を配信するのではなく、さまざまな手段で広告の表示をしっかり絞れば、少額の広告費でもコンバージョン率を格段に高めることができるのです。ぜひ、チャレンジしてみてください。
実は、さらにおすすめの方法があります。
・ディスプレイ広告への自動配信のカット
・検索パートナーへの配信をカット
・配信エリアのインタレストをカット
この3つも、ぜひ試してみてください!