効果的にリマーケティングを設定するためのポイントを押さえておきましょう。
1.期間を細かく分ける
リマーケティング広告は、最初にユーザーがサイトを訪問した日にちからの期間
によってコンバージョン数、コンバージョンにかかる費用が大きく変わってきます。
サイト訪問から1日以内のリマーケティングは効果が高く、期間が延びれば効果は
落ちていく傾向にあります。基本的には1日・7日・15日・30日以内というような
複数のリストを作成し、期間ごとに入札額を細かく調整して効率的にコンバージョンを獲得することを考えてみましょう。
注意
単に複数のリストを作成すると
「1日以内リスト」と「7日以内リスト」のリストは重複していることになります。
その場合は「2~7日以内」というリストを新たに作成し「7日以内リスト」から
「1日以内リスト」を除外設定します。
設定
(*前回の「リストの作成」部分から)新規のリマーケティングリストの作成準備
> リスト名を「2~7日以内リスト」
> プルダウンから「組み合せリスト」選択
→ 「リストに追加するユーザー」項目
> プルダウンで「いずれかのユーザー(OR)」
> 「ユーザーリストを選択」の削除の部分で「7日以内リスト」選択
> (AND)プルダウンで「選択したユーザーリスト以外」
> 「ユーザーリストを選択」の削除の部分で「1日以内リスト」選択
2.興味の“カテゴリー“でリストを分ける
商品・サービスごとに個別のリストを作成します。
商品やサービスごとに、購入率や平均単価などの傾向は変わるでしょう。
カテゴリーごとにリストを作成すれば、それぞれの商品・サービスに最適化した
広告表示や入札単価を調整することができ、より訪問者のニーズにマッチした広告運用が可能になります。
3.興味の“深さ“でリストを分ける
サイトによってはユーザーがどのページに関心を持っているかは予想できます。
あるいは検討をつけ、ページごとにリストを作成します。
ブログ・自社メディア
ブログなどは、他の目的からたまたまそのページを訪れる場合も考えられるため
興味の深さとしてはあまり深いとは言えないでしょう。
それでも、ECサイトなどで運営者がブログや自社メディアをやっている場合は
そこにアクセスしたユーザーもリマーケティングのリストに利用可能です。
(ドメインが違っても可能)
トップページ
トップページだけ見て離れてしまったユーザーは、そこそこに興味はある
というレベルです。
サイトに本当に関心があり、実際に商品購入・サービス利用を悩んでいるユーザーは
トップページ以外のページにも移動するはずです。この場合は入札額を減らすなど
低めの予算設定をした方がいいかもしれません。
ただし、リスティング広告用にランディングページが1ページのみのサイトや
1ページで判断できるようなサイトの場合はあまり考慮する必要はないでしょう。
商品・サービスページ
「商品・サービスページまで見たが実際の購入・利用には至らなかった」という
ここまで訪問するユーザーは比較的興味・関心が高いと言えます。
たまたまタイミングが悪かったり、現在複数のサイトで情報収集中の可能性も
あります。トップページで離れてしまったユーザーの場合よりも
高めの入札額を設定する価値があります。
ショッピングカート
「ショッピングカートに商品を入れたが購入しなかった」「サービス利用の手続きの
途中で離れてしまった」ユーザーはかなり興味が高い可能性があります。
あと一歩ということは、あとひと押しで購入・利用する可能性があるということです。
高めの入札価格を設定していいでしょう。こういったユーザーは、訪問直後だけでなく
期間を置いての購入・利用の可能性もあります。30日・60日といった長めの期間でのリマーケティングも考えられます。
まとめ
リマーケティング広告では、細かい配信設定が可能です。
その分設定に多少の労力が必要になってきますが、調整した分だけユーザーのニーズによりマッチした広告運用ができます。なかなか手を着けられない場合は、効果の高い部分から試してみるのもいいかもしれません。