リスティング広告

Google広告「スマートモード」と「エキスパートモード」を理解しよう(2)

前回、スマートモードについての設定の仕方やエキスパートモードとの大まかな違いをご紹介しました。今回は、さらに実際の広告の作成方法や、具体的な違いによるメリット・デメリットについてもお伝えします。

1.広告の作成

1)広告の作成では、見出し3つ、説明文2つまで登録が可能。広告を作成したら「次へ」をクリック
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2)「検索内容に合った広告を表示するためキーワードのテーマを追加」画面で、「おすすめのキーワードのテーマ」からテーマを選んで登録(エキスパートモードでは個別のキーワードを登録)。各テーマのプラスマークをクリックすると、選択済みのキーワードに追加される。ある程度登録し、「次へ」をクリック。
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個別にキーワードを登録するのはとても大変です。このように、テーマという括りで大体のキーワードを予測してGoogle側が登録するイメージです。

3)「広告を適切な地域に表示」画面で、配信エリアを設定。デフォルトである程度設定されているが、都道府県や市単位で設定。
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または、「住所付近で広告掲載」にチェックを入れ、住所からスライドする形で半径○km以内で掲載範囲を登録。(半径の円は1つのみ設定可)「次へ」をクリック。
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4)「求める成果を設定するための予算を設定」画面で、デフォルトの3パターンから選択、「次へ」をクリック。
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5)最後に「チェック画面」で設定内容を確認、「次へ」をクリック。
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2.その他の設定

チェック画面で設定内容を確認した後は、さらにいくつかの設定があります。

1)「広告をクリックしたユーザーがウェブサイトで取った行動を測定する」(いわゆるコンバージョンの設定)画面で「開始する」をクリック。
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2)しばらくすると表示される「キャンペーンの最適化で重視するユーザーアクションの選択」画面で、コンバージョンを設定、「次へ」をクリック。

ここでは1番上に「ユーザーが連絡先をリクエストする」という項目が検出されましたと表示されており、URLを確認してみると問い合わせページになっています。こういったコンバージョンとして設定する項目に最適なものを自動検出し、設定できるようになっています。(ここでは、そのまま検出された項目の「お問い合わせページ」をコンバージョンとして設定)
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これで、スマートモードのキャンペーン立ち上げは完了です。

3.具体的なエキスパートモードとの違いは?

キーワードを個別に設定する必要がないため、どんなキーワードにすればいいのか検討がつかなくても、オススメのキーワードを自動で設定してくれます。また、これまで見てきたように、ガイド付きで設定ができるので初心者でも比較的簡単で、設定時間も短時間で設定できます。一方で、エキスパートモードと違って、詳細な設定はできません。

キーワードは「テーマ」で選ぶ

細かいキーワードを個別に設定することはできないため、マッチタイプの変更や、○○のキーワードで完全一致させるということはできません。

キーワードと広告の紐づけはできない

1つのキャンペーンの中で、たとえば「腰痛」「肩こり」という言葉に対して、それぞれこの言葉に連動して広告文を表示させることは基本的にできません(キーワードを1つに絞り込んでキャンペーンを作っていれば可能)。

広告表示オプションは設定できない

「電話表示オプション」はデフォルトで設定できますが、サイトリンクなどのその他の設定オプションはありません。これらはエキスパートモードのみの設定になります。

ユーザー属性・オーディエンス設定がない

性別や年齢、趣向などによるセグメントは設定できません。

配信エリアの半径設定は1つだけ

エキスパートモードでは、複数個所で半径○kmの円を描いての設定が可能です。

広告の見出しは3つ、説明文は2つまで

エキスパートモードでは、見出し15個、説明文は4種類登録が可能です。スマートモードでは、設定の簡素化を重視して最低限の数になっています。

ディスプレイ広告も配信される

エキスパートモードでは、検索型広告を出す際にディスプレイ広告も一緒に掲載するかどうかを聞かれ、選択することができます。ディスプレイ広告はクリック単価が安くて配信数も多く、一見デメリットには見えませんが、検索型広告のほうがコンバージョン率は高い傾向です。コスト面で考えると最初はディスプレイ広告はカットしたいところですが、スマートモードでは一緒に掲載される仕組みです。

入札戦略の最適化はない

通常はコンバージョン数やクリック数、インプレッション数の獲得が目標設定されますが、スマートモードにはその設定がなく、広告配信の基準が少し不明確になっています。

デバイス設定がない

エキスパートモードでは、デバイスによって配信の強弱、配信しないデバイスなどが設定できるようになっています。

配信エリアの強弱がつけられない

エキスパートモードでは「〇○のエリアには+200%」「〇○のエリアには-20%」といったエリアごとに配信の強弱を細かく変えることができます。スマートモードではエリアごとの強弱はつけられません。

インプレッションシェアなどの細かいデータの確認はできない

エキスパートモードでは、競合他社と比較して自社の配信頻度が表示でき、確認できるようになっています。スマートモードには確認はできません。

Googleアナリティクスやビジネスプロフィール(旧マイビジネス)と連携できない

ビジネスプロフィールは、最初の設定時点で連携すれば可能性はありますが、Googleアナリティクスとの連携はできません。Google広告はアナリティクスのデータを取り込み、機械学習をさせているため、エキスパートモードに比べて学習が遅くなってしまいます。

まとめ

このように、エキスパートモードとスマートモードでは、かなり機能に差があることが分かります。実際の効果を上げるという意味では、詳細な設定でよりターゲットに近づけた広告配信が理想です。ただ、あまり広告に関して知識がない、始めたばかりやこれからすぐにでも始めたいという人にとっては、まず自分だけで設定して始めることができます。

ただ、広告を運用していくうちに改善したくなる点は出てきます。スマートモードで始めた場合は、いずれエキスパートモードに切り替える時期が来るでしょう。今後の費用対効果を考えるなら、できるだけ詳細な設定ができるエキスパートモードに慣れておくのは重要です。

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