現在のGoogle広告には、AIが学習することでコンバージョンしてくれそうなユーザーを学習データからターゲティングしてくれる、という機能があります。この顧客のターゲティング精度が格段に上がるとしたら、試してみたいと思いませんか?今回は、その方法について詳しく解説します。
1.顧客データのアップロードが可能に
Google広告では、お客さまの電話番号やメールアドレスをアップロードして、AIに学習させることができるようになりました。来店したお客さまの電話番号やメールアドレス情報をデータとしてアップロードすることで、AIの学習に取り込んでくれます。
2.なぜ精度が上がるのか?
具体的には、Googleが管理画面上に取り込んだデータを分析してGoogleが持つデータと照合し、属性を分析してくれます。この属性を基にターゲットを絞り込んでいきます。そのデータをAIの学習に取り込み、よりコンバージョンしたユーザーを明確にして、そのユーザーに対してターゲティングの制度を上げていくということです。
実際に来店したユーザーのコンバージョンデータであるため、Google広告の管理画面上のコンバージョンデータに比べて精度がかなり違ってきます。より売上に直結し、現実的なデータであると言えるでしょう。
3.P-MAX広告だけでなく検索型広告にも
これまで、P-MAX広告にはこの機能が備わっていましたが、検索型広告にもこの機能が拡張されました。これまでに、検索型広告には取り込んだユーザーの類似ユーザーに配信するという「カスタマーマッチ」という機能はありましたが、検索型広告にはAIに学習させるデータを取り込む手段はありませんでした。ここが、新たに追加された機能です。
4.注意点
ただし、リストの件数には注意してください。最低でも100件以上の情報が必要です。情報が少ない、あるいは電話番号やメールアドレスなどお客さまの情報を取っていないという場合は、これからデータを集める必要があります。
店舗の場合、問診票やカルテなどがあれば顧客リストは持っているでしょう。顧客リストがある場合は、おそらく電話番号・メールアドレス情報は取得していると思いますので、ぜひ確認してください。どちらかでもあれば、このデータをGoogle広告に取り込むことができるので、ターゲティングの精度アップが期待できます。
まとめ
サードパーティークッキー廃止の動きにともない、今後オフラインコンバージョンの顧客データ取り扱いなどは重要になってくるでしょう。広告のターゲティングに利用できることも踏まえて、ぜひしっかりと集めていきましょう。
地道な努力かもしれませんが、こういった細かな配慮が将来的な集客力の差になっていきます。情報取得にあたっては、HPなどでお客さまの情報を広告運用に活用することを明記しておくと良いでしょう。