「動画アクション広告」というのは、5年ほど前に発表された配信方法のひとつで、おもしろいYouTube広告です(2025年7月にデマンドジェネレーションキャンペーンに統合予定)。基本的にはブランドの認知向上目的が多かったYouTube広告ですが、この広告は動画を見せるだけでなく、行動・アクションしてもらうのが目的です。今回は、動画アクション広告を使ってコンバージョンを狙えるYouTube広告について解説します。
1.動画アクション広告
YouTubeで配信できる、パフォーマンス重視の広告です。動画を閲覧するだけではなく、実際に行動・アクションすることを目的としています。そのためwebサイトへの誘導、購入、資料請求、アプリのインストールなど具体的なアクションを取りやすいフォーマットになっています。
自動入札が可能で、AIの学習データをもとにCVしそうなユーザーに対してちょうど良いタイミングで広告を表示してくれます。たとえば、テレビショッピングを見ていて「これ、良いな」と思った際にボタンをクリックするだけで商品ページへ誘導します。あるいは「このサービス気になるな」と思ったらクリックするだけで詳細ページにランディングし、予約の申し込みにつなげます。
2.どのように表示される?
🔳YouTubeのホームフィード

YouTubeを開いたときに表示される、言ってみればトップページのようなところです。その際「予約」「購入」などのアクションを起こすためのボタンが一緒に表示されるのが特徴です。
🔳YouTubeの動画再生ページ

スキップ可能なインストリーム広告として表示されます。5秒経過するとスキップされる形式で、画面のすぐ下に行動をうながすボタンが一緒に表示されます。
🔳YouTube次のおすすめ

YouTubeを閲覧する際に、下のほうにある程度のスペースがあるのはご存知でしょうか。その部分にディスカバリー広告として静止画で広告が表示されます。このバナーをクリックすると設定しているURLに誘導することができます。
🔳YouTubeの検索結果

YouTube内で検索した際、検索結果のなかに静止画が広告として表示されます。こちらもバナーをクリックすることで設定URLに誘導できます。
このように、ユーザーが興味を持った瞬間にアクションできるのが特徴です。動画を見ていても、同じようにボタンが組み込まれているので閲覧だけでなくアクションも一緒に期待できる広告フォーマットです。
3.デマンドジェネレーションキャンペーンへの統合

ただ、2025年4月からは新しい動画アクションキャンペーンを作成することができなくなります。

さらに、2025年7月以降は既存の動画アクションキャンペーンもデマンドジェネレーションキャンペーンに自動的にアップグレードされることが発表されています。今からやろうという人は、デマンドジェネレーションキャンペーン動画アクション広告を作るほうがおすすめです。
4.デマンドジェネレーションキャンペーンでの配信

デマンドジェネレーションキャンペーンで配信されるのはこの3つで、「静止画」「動画」「カルーセル広告」を選択して配信することが可能です。動画は、P-MAX広告と同様に広告の設定画面内で作成できます。

このようなさまざまなテンプレートを使って作成できます。具体的な作成方法は別のブログでも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
認知向上のための動画ととらえられがちですが、動画アクションキャンペーンは少し特殊でサイトへの流入をうながす仕組みです。動画広告は最初の5秒が重要。この最初の5秒で、何のサービスなのか、さらに行動をうながす言葉を入れるととても効果的です。
5秒というのは思った以上にあっという間です。ここで言えるキャッチコピーはおそらく1つ程度。シンプルでわかりやすいキャッチコピーと動画を最初に持ってくるように心がけましょう。