2014年ごろから増えてきたのが動画広告です。
「作るのに費用がかかる割に効果が見えにくい」という評価も多くありますが、最近では制作費用も下がりつつあり、目的や戦略をきちんとすることでコンバージョンにつながることも事実です。
1.動画広告の利点と種類
利点は何と言っても動画ならではの特徴です。
動画広告のメリット
・目を引き付けやすい
・頭に残る/記憶に残りやすい
・多くの情報が届けられる
また、動画広告にはいくつか種類があります。
動画広告の種類
初めて動画広告をする、まだあまり力を入れていない、というような場合はTrueView広告やFacebookなどから始めるのがいいでしょう。ターゲティングの設定ができ、配信面も分かりやすいので初心者向きです。ユーザー層や構成について分かってきたら、他の広告も試してみるのをお勧めします。
動画広告を始めるにあたって、3つのことを決めておきましょう。
1.明確な目的
2.目的達成のための動画内容と掲載メニュー
3.その他のプロモーションやサイトとの連携
2.動画の目的と内容
動画広告は内容や設計によってさまざまな目的に利用することができます。
ただ、目的があいまい過ぎると内容が中途半端になって、適切な設計ができずに失敗してしまう可能性があります。一般的には動画広告の目的は3つに分けられます。
動画広告の目的
1.商品が提供する世界観を伝える
⇒商品の良さや機能に触れるのではなく、商品が提供する世界観を伝える
2.商品を知ってもらい興味を持ってもらう
⇒商品の特徴やメリットなどを伝える
3.購入や登録まで導く
⇒キャンペーンやセールスなどで促す(動画を見ている人が商品を知っているのが前提)
一般的に動画広告はブランディングだと言われます。
「ブランディング=世界観の提供」ですが、世界観を伝えるためには動画のクオリティ、話題性、効果計測などの気をつけなければならない要素が多く、しっかりとした動画でなければ逆効果になりかねません。初めての動画広告では1は避けるほうが無難です。2か3から目的を決め、迷う場合は2を目的として始めるのがいいですよ。
動画制作を依頼する場合にも、決めなければならないことがあります。
内容を決める際のポイント
予算に余裕がある場合は、まずは入れたい要素が全部入った動画を1本作成します。そこからいくつか要素を削った動画も何本か用意してA/Bテストを行ってみると、効率的な効果改善ができます。
3.成功させる鉄板ルール
・音が無くても伝わる動画(字幕をつけるなどのフォロー)
・最初の数秒で伝えたいことを言う
・ストーリー性(途中で離脱されないため)
あまりイメージがわかないようなら、動画広告をまとめたサイトなどを見てイメージを膨らませるのも方法の1つです。気に入った動画とその理由を明文化して、制作側と完成イメージを共有できるようにしましょう。
4.最大限の効果が出せる環境
動画広告が増えてきたとは言え、実際は動画を作ってプロモーションするだけではなかなかコンバージョンにはつながりません。前述した決めるべきことの3つ目、「その他のプロモーションやサイトとの連携」を意識してみましょう。
動画視聴後に感じてほしいことが伝わったとして、次のユーザーの行動を想像してみてください。おそらく3つの行動に分かれると思いますが、そのどの行動によってもコンバージョンに繋がるように準備をしましょう。
視聴後のユーザーの行動
動画を見てすぐにコンバージョンするということはなかなかありません。
視聴後にどのような行動を取ったか/どうアプローチしたか/結果はどうなったかを計測ツールで測れるようにしておくといいですね。これまでにもご紹介したアトリビューション分析や間接効果を測れる計測ツールを利用するといいですよ。