「どうしたらクリック単価を安く抑えられるのか?」
「どうしたら広告を上位に表示できるのか?」といった質問をよく受けます。
1.重要な広告ランク
広告の品質は、高ければ高いほど広告ランクが上がります。
そして広告ランクが高ければ高いほど、広告は上位に表示されます。
この広告ランクは「クリック単価」×「広告の品質スコア」によって計算されています。
品質スコアが同じ場合
★クリック単価=100円/品質スコア=5 → 広告ランク500
★クリック単価=200円/品質スコア=5 → 広告ランク1000
*クリック単価が上がれば広告ランクが上がる
クリック単価が同じ場合
★クリック単価=100円/品質スコア5 → 広告ランク500
★クリック単価=100円/品質スコア8 → 広告ランク800
つまり、単純に考えれば、クリック単価も品質スコアも高い方が広告ランクは高くなり
より上位に表示されるということになりますね。
2.品質スコアを上げる
ただし、広告運用を考える上ではできるだけ抑えたいのが「クリック単価」です。
広告ランクを上げるのは大切ですが、広告費をいくらでもかけられるとは限りません。
この品質スコアを上げることは、裏を返せばクリック単価をできるだけ抑えて
広告ランクを上げる、ということでもあるんです。
品質スコアは重要ですが、品質スコアにはさまざまな要因が絡んでいて
これらを元に総合的なスコアが出されています。
- 広告の推定クリック率
- 検索キーワードと広告文のマッチング
- 設定キーワードと広告文のマッチング
- LPとキーワード/広告文のマッチング
- (LP=ランディングページ)
- アカウント全体の実績
- 表示URLのクリック率の過去の実績
- LPの分かりやすさ
- ターゲットの地域でのアカウントの掲載結果
- ターゲットデバイスの掲載結果 など
とても複雑に聞こえますが、実際の運用で特にポイントとして注目したいのは
4番目の「広告文に検索キーワードが含まれているか」
「LPのタイトルに検索キーワードが含まれているか」ということです。
上記の要素の中でも、特にこの4番目は品質スコアを左右するポイントと言えるので
意識してみてください。それぞれの項目の詳細は、これまでご紹介したものをもう一度復習してみてください。
3.1ページ目掲載に必要な入札価格/First Page Bid
広告を出すにあたって、最低限、このキーワードより高い入札価格を設定しないと
検索結果の1ページ目に広告が表示されない、という基準があります。
(キーワードレポートで確認することができる。Googleでは「First Page Bid」
Yahoo!プロモーション広告では「1ページ目掲載に必要な入札価格」)
クリック単価とはまた別ですが、品質スコアを考える時の目安の1つにもなるでしょう。
この数値は、キーワードやアカウント全体の品質スコアによって上下し
品質スコアが上がればこの金額が小さくなって1ページ目に広告が表示されやすくなるのです。
また、仮に品質スコアが高いにも関わらず、ステータス項目で「有効」ではなく
「First Page Bidを下回る」(Googleの場合)と表示があった場合は
入札価格が相場より低すぎる、ということになります。
現時点ではスマートフォンには必ずしも適用されないので、注意が必要です。
まとめ
品質スコアを上げることにより、つまりは低いクリック単価でも広告を上位に表示
させることが可能になります。例えば、他社が10万円の広告費をかけているとしても
自社の広告ランクが高ければ、その2/3の広告費でも上同じような効果を上げる可能性は出てきます。
競合他社に比べて、自社の広告が「クリック単価がいくら」で
「何位に表示されているのか」を確認しながら、「いかに広告の上位表示をさせるか」
ということをしっかりと理解することが大事になってきます。
「関連度を高めて広告の品質を上げる」「クリック率を落とさない」というような
継続的な努力をしていくとことで、広告の上位表示を目指していきましょう。