これから広告を出そうと考えている方もいるでしょう。実際に自分の店舗・サービスの集客にどれぐらいの広告予算を考えればいいのか、悩みどころではないでしょうか。予算を決める基準がわからないと難しいですよね。今回は、予算を決める際に指標となる考え方を解説します。
1.まずは月額3万円がおすすめ
わからないときは、まず月額3万円で始めてみましょう。
月の予算が3万円の場合、1日あたりに換算すると約1,000円になるというのがポイント。クリック単価を100円で考えると、1日10クリックとわかりやすいからです。
2.予算が少なすぎるとどうなるのか
それでは、これ以上予算を下げた場合はどうなるのか?
たとえば月1万円としてみましょう。この場合、1日あたりは約330円になります。1,2回クリックされただけで広告の表示に抑制がかかってしまう可能性があります。
Google広告は配信時間の設定ができますが、予算の残高によって広告表示が抑制される仕組みになっています。これは、早い時間帯にクリックが進みすぎて予算を使い切ってしまうと夕方/夜に広告を表示させることができなくなってしまうので、それを防ぐための措置です。あまりに予算が少なすぎると、数回のクリックで広告に抑制がかかってしまい「広告を出しているつもりだったのに、実は広告がほとんど表示されていない」ということにもなりかねません。最低でも1日1,000円の予算を確保するのがいいでしょう。
3.月額予算5万円がおすすめの場合も
ただ、最近ではクリック単価も上がってきているので、1日1,000円の予算でも早めに抑制がかかってしまう可能性もあります。競合が多いところで始める場合は、月額5万円程度を確保したほうがいいかもしれません。
4.予算が少ない場合は配信時間にも工夫が必要
予算が更新されるタイミング、というのはご存知ですか?
夜中の12時です。先ほどお伝えしたように、予算を使い切ってしまうと広告が表示されなくなってしまいますが、夜中の12時を過ぎると1日分の予算が補充されてまた表示されるようになります。
予算が少ない場合は、せっかく補充されてもこのタイミングで1,2回クリックされると、すでにほとんどクリックを獲得できない状況になってしまいます。さらに夕方/夜まで広告が抑制されてしまって広告が表示されないかもしれません。予算が少ない場合は「スタート時間をコンバージョンが取りやすそうな時間に設定する」などの配信時間の設定にも工夫が必要です。
まとめ
広告を初めてスタートする際には、いきなり月額10万円というわけにもいかないでしょう。この予算で1件もお客さまを獲得できなかったら、と思うとプレッシャーがかかりますよね。月額3~5万円程度なら、少しハードルが下がるはず。できれば、広告の成果が出始める3ヶ月程度は試してください。
半年程度続けることで、大まかな顧客獲得単価(CPA)がわかってきます。CPAがわかってきたら、CPAがどれぐらいなのかなど、同業者から情報を集めましょう。たとえば1万円が指標だとわかれば、自社のCPAがそれよりも高いのか、低いのかを比べることで自分の広告の良し悪しを測ることも可能です。
一般的ではありませんが、ここでCPAの違った出し方もお伝えしましょう。
■年間売上の20%
■「顧客1人あたりのLTV」を基準にする
LTVが5万円なら、目標とするCPAは1万円
口コミや紹介、定期訪問客が入れば売上の10%が広告費
これらもぜひ参考にしてみてください。