2022年10月に、リンク先の要件に関するポリシーが更新されるのをご存知ですか?
この更新後は、「ベターアズスタンダード(Better Ads Standards)」に準拠していないリンク先を設定した広告は、不承認となってしまうようです。すでに「Google広告ポリシー変更のお知らせ/リンク先の要件に関するポリシー」というGoogleからのメールを確認している人もいるかもしれませんね。今回は、この「リンク先の要件に関するポリシー」の更新や「ベターアズスタンダード」に関してご紹介していきます。
1.「リンク先の要件」に関するポリシー
もともとGoogle広告では、広告掲載ポリシーというものを公開しています。
その中には「リンク先の要件」という項目があり、「広告をクリックするユーザーの利便性を確保するために、広告のリンク先はユーザーにメリットを与える独自の情報を提供するものでなければならず、正しく機能し、有用で、操作しやすいものである必要がある」としています。また、ここでは細かい規制例も挙げられています。
2.「リンク先の要件」に関するポリシーの変更
10 月の更新では、新たに「リンク先ページの広告エクスペリエンスがCoalition for Better Ads の Better Ads Standardsに準拠しなければならい」ことになります。簡単に言うと、広告の表示方法について「こんな広告表示の仕方はダメですよ!」というものが示されています。
Coalition for Better Ads
世界中のオンラインメディアに携わる主要な協会や企業が結成した団体。国際的な枠組みで消費者の広告エクスペリエンスの改善を目指し、Googleも参加。
ベターアズスタンダード(Better Ads Standards)
広告の基準について定めたもの。大きく「①デスクトップWEB」「②モバイルWEB」「③動画」「④モバイルアプリ」の4つの分野についてのユーザーの体験基準。
更新後は、これに準拠していない広告エクスペリエンスが含まれるリンク先(問題のあるリンク先)は「広告に関する問題レポート」経由で通知され、これを設定した広告は不承認になってしまいます。
3.具体的に制限される表示ってどんなもの?
簡単に言えば、画面を覆いつくしたり、突然の表示や音声再生など、ユーザーの視聴を阻害するような表示方法です。
1)デスクトップWEB
ページのメインのコンテンツをポップアップでブロックする、一定面積以上を占めて固定表示でスクロールしてもついてくる、強制的に音声が再生されるなど、PCでの画面を一定面積以上を覆い隠したり、ユーザーの視聴を妨げる広告の表示方法です。
2)モバイルWEB
同じくモバイルでも、一定面積以上を覆うような表示は規制されます。
3)動画
ユーザーが動画を視聴する妨げになるような、表示面積や表示時間などが規定されています。
4)モバイルアプリ
アプリにも適用されます。ただ、現時点ではアプリの場合は細かい状況によって違うようです。
4.どう対応すればいい?
該当するような広告を使っていたら、更新までに修正や削除をしましょう!
現時点では(2022年8月時点)問題のありなしに関わらずGoogle広告からメールで通知が届いているようです。
まとめ
自社のサイトで例に示したような「広告の表示」がされていなければ、特に気にする必要はありません。万が一ポリシーに抵触していたとしてもいきなり広告が停止してしまうようなこともありませんのでご安心ください。今回のメールは「新しいポリシーの制定」に関する案内ですので、慌てず騒がずじっくりと待って、もし通知があればしっかりと対応していくということで問題ありません。