広告を一時停止するとAIの学習がリセットされてしまうというのはご存知ですか?
「リセット」と言われると、一瞬どきっとする人もいるかもしれません。AIの学習次第で広告の効果が変わると言われているのに、そのAIの学習がリセットされると聞いたらちょっと心配になりますね。ただ、長期休暇の際の広告は止めたい、という人も多いかもしれません。今回は、広告は一時停止すべきなのか、AI学習のリセットにはどう対応すればいいのか、徹底解説します!
1.2週間でAI学習がリセット?!
実は、Google広告は2週間広告を止めると、AI学習がリセットされてしまいます。せっかく蓄積された「〇〇の時間帯にコンバージョンしやすい」「〇〇の検索ワードで検索するユーザーはコンバージョン率が高い」というコンバージョンの傾向もリセットされてしまうのです。
2.広告を頻繁に止めると成果が出なくなる?!
これまでには、手動で広告を止めたり、強弱をつけたり、キーワードを追加や停止したりという微調整が広告の効果に影響がありました。現状では、いかにAIが効率的に学習してデータを蓄積できるかで、Google広告の効果は変わってきます。広告を繰り返し止めてしまうとAIの学習がリセットされてしまいます。また1から学習し直しになってしまうので、データが蓄積されず成果に繋がりにくくなってしまうのです。広告を出し続けるほうが、AIの学習環境には良いと言われています。
3.すぐに来院したいお客さまばかりではない
ズバリ、設定を変えずにそのままにしておくのをお勧めします。
たとえば長期休暇で店舗が休みの場合、「表示された広告をクリックしてHPに行ってみると実はお休みじゃないか!」というユーザーもいるでしょう。ただ、長期休暇や休日にはお休みという店舗も多く、一般的にはお休みだということを認識しているユーザーもたくさんいます。今すぐ来院するために検索しているのではなく、「お盆明けに来院したいから、今のうちにどこか良いところを探しておこう」「今すぐ行きたいわけではないが、時間のある時に探しておこう」というユーザーももちろんいるはずです。
4.休暇中の広告はそれ以降の集客にも繋がっている
休みの期間に広告が出ていなければ、このような比較検討の対象から外れてしまうことになります。さらに、比較検討するにはHPに来てもらう必要がありますが、広告が出ていなければそこにすら来てもらえません。これでは来院してもらえる可能性は「0(ゼロ)」です。お店が休みの間の広告は「休み明け以降の集客に繋げる役割もある」と考えれば、休暇中に広告を出す意味も感じられはずです。
実際に集客が順調だった店舗が長期休暇で広告を止めてしまったことで、再開後には以前のような集客が戻らず、立て直すのに何ヶ月もかかってしまったというケースもあります。その損失と休暇中の広告費、どちらのリスクのほうが少ないかを考えれば、広告を止めないほうがリスクは低いと思いませんか?
まとめ
休暇中の広告は止めないほうが良いとお伝えしましたが、その際にちょっとした工夫をしておきましょう。たとえば、web予約フォームに誘導する、LINEでメッセージをもらうようにするなどしておきましょう。電話での受け付けしかできない場合は、休みの間は予約に対する自動応答メッセージを流したり、受付代行を利用するなどすれば、休み明けの予約獲得に繋げることができます。休みの間も、何かしら繋がる体制にしておくのはとても大切です。このひと工夫で、ぜひ休暇中の広告も活かしていきましょう。
それでも広告を止めざるを得ない、という時もあるかもしれません。そんな時は、データがリセットされないようできるだけ2週間未満の期間、できれば10日程度にとどめることをお勧めします。