2025年9月、Yahoo!広告に大きなアップデートがありました。これまで市区単位でしか指定できなかった配信エリアが、ついに「半径」で設定できるようになったのです。Google広告ではすでに導入されていた機能ですが、Yahoo!広告でも対応が始まったことで、より柔軟で精度の高いエリア戦略が可能になりました。本記事では、この新機能のメリットや具体的な設定方法について解説します。
1.これまでの課題
これまでYahoo!広告のエリア指定は、最小でも「市区単位」に限られていました。そのため、例えば同じ市内に複数の店舗を展開しているチェーン店では、配信エリアが重なり、店舗同士で競合してしまうという問題がありました。結果的に、同じグループ内でクリック単価を押し上げるといった、非効率な運用が発生していました。
2.半径エリア指定のメリット
今回のアップデートにより、店舗ごとに半径を指定して配信エリアを分けられるようになりました。その結果、同じ地域内でも店舗単位で広告をコントロールできるようになり、これまで発生していた店舗同士の競合を回避できます。無駄にクリック単価を押し上げてしまうリスクを防ぎながら、より効率的に広告を配信できるようになった点は、大きなメリットといえるでしょう。
3.設定手順
実際の設定はYahoo!広告の管理画面から簡単に行えます。手順は以下の通りです。

Yahoo!広告の管理画面にログインし、「全てのキャンペーン」→「地域」→「編集」とクリックします。

「同意して地図を表示」を選択すると地図が表示されます(アメリカの外部サービス「Mapbox」を利用しています)
初期表示は日本全体の地図なので、目的の地域に拡大していきます。

設定したい中心地点にピンを置き、「半径で指定する」の値を1km〜80kmの範囲で入力し、「追加」をクリックします。
また、以前の「地域名指定」での設定が残っている場合は、×をクリックして削除しておきましょう。

最後に「設定」をクリックして保存します。
これで、希望する範囲を半径で指定した配信エリアが設定されます。
まとめ
今回のアップデートで、Yahoo!広告でも「半径エリア指定」による配信が可能になりました。これまで市区単位では広すぎて無駄が多いと感じていた方にとって、大きな改善と言えるでしょう。少額予算でも、狙ったエリアにピンポイントで広告を配信することで、広告密度を高め成果に直結しやすくなります。今後はGoogle広告と同様に、Yahoo!広告を積極的に活用する事業者も増えていくと思われます。ぜひ今回の新機能を取り入れ、店舗集客や売上アップに役立ててみてください。


2025.11.06

