これまでにも何度か登場しているので、広告の順位が入札価格に左右されることはすでにおわかりだと思います。そうなると、単純に考えると「入札価格が高ければ上位になる」ということになりますね。
ただ、「入札価格を上げないで順位を上げたい」というのは誰もが思っているはずです。
そのためにも、広告の順位がどうやって決まるのか詳細を見ていきましょう。
広告ランクの算定基準
広告の順位は、広告ランクの高い順に表示されます。
そして、この広告ランクを決めるのには5つの要素があります。
1.入札単価
キーワードごとに決められた、ワンクリックの上限としていくらまでの金額を出すことができるのか、つまり「クリック単価」を入札して金額を決める、という入札単価による算定です。
つまりは1クリック100円の場合と1クリック200円の場合では、高い方の200円の方が順位が高くなるということですね。
クリック単価100円 < クリック単価200円
2.広告とLPの品質(品質スコア)
検索キーワードと広告文・LP(ランディング・ページ)内に同じキーワードが含まれるかどうか、関連度の高さによる算定です。同じキーワードが含まれていれば関連度が高いということになります。関連度が高ければ、ユーザーへの利便性が高い広告とみなされて、品質スコアが上がる傾向にあります。
Googleのテキストの中では、「ウェブサイトのユーザーにとっての的確さや有用性も判断基準になります」と書かれています。正式に公表されてはいませんが、直帰率や滞在時間などの要素も、この品質の中に含まれると考えられます。
3.広告ランクの最低基準
掲載順位ごとに、ある一定の広告ランクを越えなければこの順位では表示できない、という「広告ランクの最低基準」というものが設けられています。
例えば、極端に安い入札単価で、広告・LPの品質(品質スコア)があまり高く場合、1位に表示されることはない、ということになります。
4.ユーザーが検索に至った背景
ユーザーが検索する際の要素をそれぞれ比較して、どのような状況でその検索を行ったのか、ということを基準にした算定です。
ユーザーが検索した語句
ユーザーの所在地
ユーザーの端末(モバイル/PC)
時刻
検索語句の性質
同じページに表示される他の語句や検索結果
少しわかりづらい項目ですが、「モバイルとPCの入札の強さを変えている」「時間帯によって入札の強さを変える」などの状況を判断しているようです。それによって広告ランクも変わると思っていいでしょう。
5.広告表示オプションやその他の広告フォーマット
広告表示オプションをきちんと表示しているかどうか、による算定です。広告表示オプションをきちんと表示することによって、広告ランクは上げることができると言われています。
「フォーマットの見込み効果」も考慮されているようです。
最近では「見出し」や「説明文」という項目も追加されており、これらの項目も広告ランクが上がる要素と考えられます。
まとめ
上位に表示させるためには、入札単価だけではない要素が他に4つもあるのです。これらをすべてしっかりと網羅することで、つまりは低い入札単価で広告ランクを上げることができる、ということなのです。
これらを理解して、LPを改善するなどの対策を行えば、入札単価以外の手段で費用対効果を高めることもできると言えますね。