誰でも無料で広告が始められる便利なGoogle広告。プロに運用を頼むとお金がかかることもあり、まずは自分でやってみようという人も多いかもしれません。ただ、間違った方法で学習してしまうと、目的から離れた遠回りの運用になってしまったり、正しい知識が身につけられなかったりと、リスクがあるのも事実です。今回は、Google広告初心者は要注意な5つの学習法について解説します。
1.勉強ひと筋よりも経験が大事
勉強して知識を蓄えるのはとても大切です。「Googleのスキルショップで試験を受け、合格すれば、自分の知識を裏付けする実績にもなります。とても良いことですが、知識だけでは実際の運用とはギャップが出てきます。
実際の運用においてはあまり使用されないことが重要視されていたり、逆に大切なことが重要視されていなかったりすることもあります。運用の観点からすると、重要なポイントの押さえどころがズレていたりします。知識を増やすことも大切ですが、小額でもいいので、実際に自分の手で広告を運用してみることも大事です。
2.無料セミナーへの参加
無料セミナーを開催している人にとっては心外と思われるかもしれませんが、基本的に無料セミナーではなかなか超重要な情報は教えてくれません。そもそも、無料セミナーの目的は、セミナーテーマに興味のある人を集め、場合によっては別の有料セミナーへ参加してもらうためのものです。セミナーを受けるのであれば、有料セミナーできちんとした情報を教えてもらいましょう。ただ、見極めるのが難しいということもあります。まずは自分の知りたいことを明確にして、それを元に受講セミナーを選択してみてください。逆に、自分の知りたいことを明確にできないということは、まだまだセミナーに参加する段階ではないということでもあります。もう少し書籍などで情報を集め、勉強を重ねてみてからでも遅くはありません。
3.Googleのヘルプを隅々まで読みこむ
Googleのヘルプには、もちろん正しいことがぎっしりと書かれています。これを読み込むことは悪いことではありません。ただ、ヘルプに書かれている文章や内容はとても難解なのです。読み解くのが難しく、経験者でもすぐに理解できないような内容もあります。特に難しい言い回しなどがあり、理解するのに時間がかかるでしょう。
経験者がわからないことを調べるのには適していますが、勉強のためにヘルプを隅々まで読みこなすというのは、効率から考えてもおすすめできません。
4.古いYouTube動画で勉強する
古くても、せいぜい1年前ぐらいまでの動画にしてください。広告の仕様は頻繁に変わります。「画面の表示内容」「扱われている機能」「広告の運用の仕方自体」など、変わっている可能性があります。最近の部分一致の考え方や、AIを利用したアカウントの構築などのように、大幅に変わることもあります。どうしても知りたい情報に新しいものがない場合は、参考にすることはあっても、古い動画ではまったく参考にならないことも出てきます。せっかく勉強するのですから公開日が1年以内のもので勉強しましょう。
5.仲間の広告経験者に教えてもらう
同業の仲間で広告運用を自分している、という人もきっといるでしょう。経験者に教えてもらい、自分でもやってみたいと思うこともあるはずです。ただ、いったん立ち止まってみてください。その経験者が本当に精通していれば問題はありませんが、その人の情報が古い、プロなら当然の情報を知らない、ということも考えられます。
たとえば「クリック単価が高いから下げたい。上限CPCを設定したい。」というケース。このケースでは、CV数の最大化設定で学習期間が終了したところでした。そこでまた、クリック数の最大化に変更し、上限クリック単価を設定するとすると学習の妨げになってしまいます。無理にクリック単価を押さえることで、成果が落ちてしまう可能性もあります。プロの目線で良い状態を作ろうとしているところに「知り合いから聞いたのですぐに〇〇してほしい」ということになると、せっかく目指している良い運用から離れてしまうことにもなります。情報に詳しいといっても、やはりプロとして運用している代理店とは情報の質に違いがあるということは、理解しておいていただけるとありがたいです。
まとめ
「プロに任せるように誘導しているのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。プロと呼ばれる側の人間にも初心者の時期があり、勉強してきた時代があります。それまでには、さまざまな失敗も経験してきています。自分たちの経験や知識が、少しでもみなさんの参考になり、これから頑張って行こうとしているみなさんに活かしてもらえたら、ということなのです。
やると決めるからには、正しい方向で、正しい知識を身につけるのが成果に繋がっていきます。ぜひ、今回の内容を参考にして、注意点を忘れずに学習していってください。