Google広告の配信エリアって、みなさんはどうやって決めていますか?
もし分からないときは、半径5kmから始めてみましょう!
1.配信エリアの基準は?
まず基準になるのは、お客さまが定期的に通ってくれる距離と考えてみてください。
遠方からのお客さまもいらっしゃるかもしれませんが、YouTubeやブログなどを見て「やっぱりこの先生にお願いしたい」という場合が多いと思います。こういうお客さまはごく一部なので、まずは「お客さまが通える距離」が基準です。
2.配信エリアが遠すぎると?
お客さまが検索して「この治療院が良さそうだな」という治療院を見つけた場合、どんな行動を取るでしょうか。おそらく次に「どこにあるのか?」を調べるでしょう。その治療院が思ったよりも遠かった場合、自分の家の近所で同じような治療院がないかを再度検索するはずです。距離が離れていると、いったんお客さまは離れてしまいがちです。自分の近所で調べてもなかった場合は、多少距離があっても通ってくれることは考えられます。
3.半径5km圏内
このように考えると、広告の設定としては最初は半径5km程度が適切です。
東京都心や大阪市内といった人口が非常に多いエリアでは、半径3km程度でも良いかもしれません。ただ、半径5kmと言っても、どれぐらいの圏内なのか実感しづらいかもしれません。この範囲にどれぐらいの人口がいるのか、1平方kmの人口密度(1平方kmあたりの人口)を「1」として考えてみましょう。半径5kmの面積を考えると
(半径=5km) × (半径=5km) × 3.14 = 78.5(人口)
人口密度を「1」としたときには、78.5人です。人口密度を出して78.5倍すれば、そのエリアのおおよその人口が分かります。人口密度は、ネットなどでご自身の地域(市)の人口密度を調べれば、わりとすぐに出てきます。それに78.5を掛けてみてください。
4.半径5kmにどれぐらい人はいる?
東京、大阪の場合、人口密度は約2万人、京都、名古屋、福岡あたりで約8,000人、それ以外の都市では5,000人程度です。地方は場所によってかなり違いはありますが、およそ2,000人程度で計算すれば目安となります。これで計算してみると、東京・大阪は157万人、京都・名古屋・福岡で62.8万人、それ以外の都市で39.2万人、地方で15.7万人になります。半径5kmといっても、人口密度によってかなりそのエリアに住んでいる人数は変わってくるのが分かりますね。
インプレッション単価5円とすると、3万円で約15万インプレッションになります。地方なら1ヶ月でだいたい全人口にリーチできる計算になります。逆に東京・大阪では、全人口にリーチするのには11カ月かかる計算です。そこで、東京・大阪あたりでは半径3kmぐらいに絞ってみるのも手段の1つに考えられます。
注意点
半径1~2kmも選択は可能ですが、広告の成果がうまくいかないということが多々あります。最小でも半径3kmにしておくのがお勧めです。
まとめ
ついつい「あっちにも出したい」「こっちにも出したい」というように、あちこちに目が行きがちですが、予算と人口に応じた配信エリアの設定を考えてみましょう。
マーケティングの世界では、10~15分程度かかる範囲を「一次商圏」と言います。これがだいたい半径3kmというエリアで、マーケティングの中では一般的です。車や電車での移動も考えられるので、弊社では最初は5kmをお勧めしています。たとえば過去のカルテを見て半径3km以上離れたところでのコンバージョン/来店がないようなら、半径3km圏内に絞るとさらに効果の高い広告を配信できるようになります。実際にどんなエリアからお客さまが来店しているのかを調べるのも、大切なデータになりますよ。