今回は、2025年3月に廃止になるGoogle広告の拡張クリック単価について解説します。個別クリック単価は残るので安心してくださいね。
1.拡張クリック単価とは?
現在ではAIの学習が導入されているのはもうご存知ですね。これにより、現在は「クリック数の最大化」「コンバージョン数の最大化」というのが主流になっています。以前はキーワードごとに単価を設定する「個別クリック単価」が主流でした。依然として個別クリックの設定はありますが、あまり推奨されていません。
個別クリック単価の設定をしている場合に使うことがあるのが、拡張クリック単価の設定です。たとえば、上限クリック単価を100円に設定しているとします。拡張クリック単価を設定していると、コンバージョンしそうなユーザーがいた場合、120円、150円というような上限を超えた入札単価でも入札します。
2.クリック単価は高騰しないのか?
そうなると、クリック単価が高騰してしまうのでは?と心配になる人もいるかもしれません。ただ、月間で見ると平均クリック単価は上限クリック単価で収まるようになっています。つまりユーザーによって入札の強弱をつけるという機能で、コンバージョン数の最大化に似ています。もしかしたら、この似ている機能を統合する意味合いで拡張クリック単価の廃止ということなのかもしれませんね。
3.現状は?
2024年10月時点で、新たな拡張クリック単価の設定はもうできません。すでに拡張クリック単価の設定をされている状態の場合は、2025年3月15日で終了予定です。その後は自動的に拡張クリック単価が外され、個別クリック単価に変更されます。
4.おすすめの設定
■CPAが平均的または平均より高い場合
治療院の場合は8,000円ぐらいがボーダーラインになるでしょう。8,000円程度もしくはそれ以上高い場合は、個別クリック単価をやめて入札戦略を「クリック数の最大化」か「コンバージョン数の最大化」に変更するのがおすすめ。ただ、コンバージョンの計測が設定できていない場合は、まずはコンバージョンの珪砂億ができるように設定する必要があります。
■CPAが平均を下回っている場合
個別クリック単価+拡張クリック単価でCPAがボーダーラインを下回っている場合は、効率よく集客ができているということです。個別クリック単価での単価設定で効果が出ている可能性が高いので、拡張クリック単価が外れてもしばらくは個別クリック単価で様子を見てみましょう。3ヶ月ほど様子を見てみてCPAが高くなるようであれば、前述した1つ目の入札戦略を試してみてください。
まとめ
実はペコリスでも、クリックは獲得したいがコストはあまり上げたくないという場合に、一部個別クリック単価を使ったりします。上限クリック単価を設定するという方法もありますが、実際に個別クリック単価のほうが来店につながるケースもあるのです。改めて、コンバージョン獲得にはいろいろな手段があることを実感しますね。基本的にはGoogleの推奨通りにやることで成果が期待できるとは思いますが、自分の経験や独自に編み出したやり方が集客につながる場合ももちろんあります。必ずしもマニュアル通りにはいかないところに、マーケティングの奥深さを感じますね。