「フリークエンシー」という言葉は、聞いたことがある方もいるかもしれません。
ネットを見ていると、「1日に同じ広告が何度も表示される」ということはありますよね。インターネット広告では、この広告が表示される回数のことをフリークエンシーと言い、ユーザーが広告に接触した回数のことを指します。今回は、このフリークエンシーについてご説明していこうと思います。
1.広告のフリークエンシーってなに?
前述したように、広告のフリークエンシーとは、一定期間にユーザーが広告に何回接触したかの回数を指します。これは、ブラウザごとに割り当てられるcookieで判別されています。
フリークエンシーが高い=表示回数が多いということになりますが、極端に高いとひとりのユーザーに同じ広告が必要以上に何度も表示されることになるので、ユーザーが不快感を感じて悪い印象を与えてしまうこともあります。逆に低すぎると、表示される回数が少なすぎて、認知されない可能性もでてきます。
同じような意味の「リーチ」という言葉もよく耳にするかもしれませんが、フリークエンシーは「ひとりのユーザーに同じ広告が配信された回数」、リーチは「広告が何人のユーザーに配信されたか」ということを意味します。
2.具体的には?
例えば、1人のユーザーに対して同じ広告が一定期間に15回表示されたとします。
この場合はフリークエンシーは15回になります。
ひとりのユーザーに同じ広告が配信された回数であるリーチは、1回ということになります。
フリークエンシーを確認する方法
■Google広告
フリークエンシーキャップの設定をしていれば、Google広告の管理画面で確認できます。
管理画面で期間を選択し、キャンペーンをクリックします。「表示項目の変更」で表示項目を「リーチの指標」に設定することで、ユーザー・Cookieごとのフリークエンシーが確認できます。
■Yahoo!広告
「フリークエンシーコントロール機能」で、フリークエンシーキャップの設定をしていればフリークエンシーレポートで確認できます。パフォーマンスレポートの画面から設定、レポート作成で「フリークエンシーレポート」を選択、集計期間を設定します。
3.こんな時はどうなる?
多すぎるとユーザーを不快にしてしまい、少なすぎると認知がされなくなってしまうフリークエンシー。それでは「最適なのはどれぐらいなの?」「どうすればいいの?」と思う方もいるかもしれません。
一概に適切な回数が何回、とは言えないところが難しいところですが、目的に応じた設定ができることがベストです。そのためにはテストをすることがおすすめです。出稿した広告のフリークエンシーだけでなく、CV数やCPAも出してみましょう。フリークエンシーが何回ぐらいからCVが減少/獲得できていないか、CPAが急騰するのかを見てみることで、効果的/最適な数値を把握できます。
フリークエンシーが高くなりすぎた時
ユーザーの不快感を軽減するために、広告などのクリエイティブを変更するという方法があります。ただ、頻繁なクリエイティブの変更作業は手間暇もかかるため、フリークエンシーキャップを設定する方法が推奨されています。
フリークエンシーキャップ
同一のユーザーへの広告表示回数を制限する機能です。
テストで把握した効果のあるフリークエンシー数を設定することで、最適な数値に設定することができます。
4.まとめ
最初にお伝えした通り、フリークエンシーは高すぎると表示回数が多すぎてユーザーに不快感を与えてしまいます。かと言って、少なすぎても記憶に残らずに認知されなくなってしまい、機会損失になってしまう可能性もあります。テストを繰り返して、CVとCPAのちょうどいいバランスを見つけて、最適な数値を決められるといいですね。